ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル登録者数３０３万人超の２・５次元アイドルグループ・すとぷりのジェルが１８日、都内で、製作総指揮を務めた劇場アニメ「遠井さんは青春したい！『バカとスマホとロマンスと』」の初日舞台あいさつに出席。イベント後に報道陣の囲み取材に応じ、初日を迎えた心境を赤裸々に語った。

　今作は、１９年からスタートしたジェルによるオリジナルアニメ動画シリーズ「遠井さん」の劇場版。２年がかりで製作した作品が初日を迎えて「とにかくエゴサしまくっています。良い感想しかなくて逆に不安。気分上がっていますね」と努力が報われた様子だった。　ネット動画から劇場で公開されるまでに成長した「遠井さん」シリーズについての思いを問われると、「アニメってＡＩで動いている訳でもなくて、１枚１枚描いて作っている物。僕も１枚１枚チェックしているので、本当に映画になったというよりも、自分の世界を保ちつつ、やりたいことを表現して、１歩ずつ泥くさく、学びながらここまできて、完成したなという気持ちです」と素直に心境を語った。

　細かなキャラクターの動きまで提案し、こだわり貫いて製作。グループ活動と並行して映画制作に打ち込んだ期間は「楽しかった」といい、「最初は全く自信がなかったんです。ショート動画は１分ちょいだけど、映画は１時間半。規模が違うぞって。一回ストーリーだけ考えてみようかなと思って考えたら、思いついちゃって。出来上がった時に２時間半になりますよと言われて、だいぶ削った。削る作業が大変でした」と振り返った。

　初日の１８日は大人気アニメ「鬼滅の刃」の劇場版も公開された。ライバル視しているかと問われると「ビーフ・オア・チキンの感覚なんですよ。（それぞれストーリーも違うので）全然そこに対して思うことはない。むしろ鬼滅がほかのアニメを蹴散らしてくれたのが何だかありがたい。鬼滅と遠井しかないという。偶然ですけど」と笑って語っていた。