中村勘九郎、父・勘三郎が「憑依していた」役に気合 ダメ出しも父譲り?「やらないつもりだった(笑)」
歌舞伎俳優の中村勘九郎(43)が17日、都内で「八月納涼歌舞伎」(8月3日~26日、東京・歌舞伎座)の第3部「野田版 研辰の討たれ」の取材会に出席した。
今作は野田秀樹さんの脚本・演出として2001年に初演され、2005年に十八代目中村勘三郎襲名披露狂言として再演された。父が演じた主演の辰次を務める勘九郎は「(当時は)辰次が父に憑依(ひょうい)していた。体に全部入っていたので、これはすげえなと、手はつけられないなと思ってたんですけど、今回やれるのは、それはうれしいこと」と気合を入れた。
勘三郎の次男・中村七之助(42)は「初演のけいこ場は今でも鮮明に覚えていますし、うちの父親に死ぬほど怒られた。野田さんが『僕が演出家だから』って(言ってくれた)」と笑わせた。野田さんが「(勘九郎が)時々舞台上で自分の役を忘れてダメだしをしている。その姿が24年前の初日に(重なる)」と明かすと、勘九郎は「やらないつもりでいたんですけどね」と笑わせていた。
