舞台照明家の吉井澄雄さんが死去 劇団四季・創立メンバーの1人
劇団四季の創立メンバーの1人である舞台照明家の吉井澄雄さんが2日に亡くなっていたことが14日、分かった。劇団四季が報道各社へのファクスで発表した。92歳。葬儀は親族のみで執り行い、後日、自由劇場にてお別れの会を実施予定。
吉井さんは1953年、東京学芸大学在学中に、浅利慶太氏、日下武史氏らとともに劇団四季の創立に参加。以来、演劇、オペラ、ミュージカル、舞踊と幅広い分野で、照明デザインの第一人者として活躍。手掛けた舞台の数は1500以上。
劇団四季での活動においても、創立第1回公演『アルデール又は聖女』を皮切りに、『間奏曲』『ひばり』『オンディーヌ』『はだかの王様』『夢から醒めた夢』などを担当。64年からは日生劇場と二期会を中心に、モーツァルトとワーグナーのほとんど全作品を担当し、日本のオペラ照明の技法を確立した。
