THE RAMPAGE・武知海青 プロレスと二刀流 13日DDT入団後初の試合 LDHの新たな道切り開く

 男性16人組ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGEの武知海青(27)が、熱い闘志をみなぎらせている。2022年放送のドラマ「覆面D」でプロレスラー役を演じたことがきっかけで、24年2月にプロレスデビューを果たし、現在までに3戦を積み重ねた。今年6月にDDTへ入団し、今月13日に入団後初試合となる後楽園ホール大会を控えている。アーティスト活動との二刀流で業界を驚かす武知の練習風景を取材し、プロレスラーとしての夢を聞いた。

 目の奥がギラギラと燃えていた。ドラマの役でプロレスという世界に入り、その奥深さに魅了されてDDT加入までたどり着いた。「入団までするとは」。自身も周囲も同じ言葉を口にする。「やるからにはやりたい性格で、中途半端のままになりたくない。これだけ素晴らしい世界にふれ合ってみて、すごく影響されたので、一つ形にしたい」。いつの間にか入団を考えるようになった。

 LDH社長のEXILE HIROに相談したところ、「2個本気でやるのはどうか。どっちか100%よりもどっちも100%。今までにないことを海青ならできる」と後押しされ、武知も「僕ができれば今後につながるだろうし、夢を持つ若者たちへの希望になれるんじゃないか」と思いを再確認。パフォーマーとアスリートを両立し、LDHで新たな道の先駆者となることを選んだ。

 これまで3戦を積み重ね、技のクオリティーも向上。チョークスラム、トペ・コンヒーロ、ドロップキックが得意技で、過去の試合でも打点の高いドロップキックを決めていた。練習日もさまざまな技に取り組み、次戦での新技を開発中だ。「元々負けず嫌いだったけど、プロレスというフィルターを通して、自分が正真正銘の負けず嫌いなんだなって」。武知の反骨精神を駆り立てている。

 以前よりワイルドさが増していることを指摘すると、武知は「ヒゲだなぁ!」と笑いつつ、徹底した体作りを明かした。パフォーマーの時は下半身を鍛え、軽々踊るために体脂肪を6~8%に維持し、プロレスの時は上半身を鍛え、受け身をとるために体脂肪を10%に調整。グループはツアー中で、両方に対応した体作りを短期間で行う。

 両立は至難の業だが、武知は負けない。「しんどいですけど、今だからこそできること。僕自身も自分の限界を知りたい部分もある。僕にできたら、きっとこの先出てくるであろう方々が『武知さんができたなら自分にもできるか』と思ってくれたら良い。弱音を吐いている暇はないです。プロレスの世界もダンスの世界も、本当にゴールがないので、今の自分のままで満足しちゃダメだと思う」。不屈の精神は、まさにアスリートだ。

 13日の後楽園大会は、上野勇希選手と彰人選手とチームを組み、スペシャル6人タッグマッチに挑む。プロレスで目指す場所を「やっぱりチャンピオンじゃないですか。入団させていただいたからこそ挑戦できる場所だと思うし、一つのターニングポイントにもなりそうな場所になるはず」と力強く宣言し、今後へ「新人レスラーとして焦らずコツコツ頑張りながら、そのチャンスをもらえるように取り組んで行くしかない」と意気込む。

 夢の第一歩として、まずは入団後初勝利をつかみに行く。

 ◇武知海青(たけち・かいせい)1998年2月4日生まれ。兵庫県出身。THE RAMPAGEのパフォーマーで、17年1月にメジャーデビュー。ダンスはKRUMPやJazzが得意。高い身体能力の持ち主で、24年10月放送のTBS系「最強スポーツ男子頂上決戦2024秋」で番組史上初となる3連覇を達成。プロレスデビューは、24年2月25日の後楽園ホール。得意技はチョークスラム、ドロップキック。入場曲はオリジナル。身長183センチ。体重78キロ。血液型O。

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