亀井正貴弁護士、珍しく困惑 伊東市長の証書チラ見せ行為に「初めてです」「聞いた事ない」
3日に放送された日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」では、伊東市の田久保真紀市長の経歴詐称問題を特集。東洋大除籍を認める前に、卒業証書を“チラ見せ”されたという市議会議長、副議長を独占取材した模様を放送した。このチラ見せ行為について、亀井正貴弁護士が珍しく困惑気味に解説を行った。
田久保市長は、卒業が疑われている時に、議長、副議長へ卒業証書のようなものをチラ見せし、東洋大卒業の証明としていた。だが、後に除籍が明らかになり、チラ見せしたものはなんだったのかと会見で記者が追求するも、田久保市長は「現状でしっかりと事実として担保できる証明書が今、手元にない」「今調べている最中」などとし、具体的なことは何も語らなかった。
番組ではチラ見せされた議長、副議長も直撃。チラ見せ時間は「本当に1秒もない時間、0・何秒」「見えたのは『法学部 田久保真紀』っていうのだけは見えたけど」「その後、本物のデザインを見たときに一瞬で違うと思った」と話していた。
スタジオの亀井正貴弁護士は、裁判になった場合、この「チラ見せ行為」が争点になると指摘。チラ見せした紙に「東洋大学」と書かれていれば「私文書偽造になる可能性がある」と言った後「チラ見せって、初めてなんですけど」と珍しく困惑の表情を見せた。
「第三者に閲覧させて、認識できる状況にすることが行使の目的と言っている。しかもニセモノを本物のように見せることなんです。でもチラ見せでどこまで閲覧できるか分からないので、チラ見せが目的なら行使の目的と言えるかどうかと言う論点がでてきて、そうするとその目的がないなら、偽造になるか?という論点が出てくる」と語った。
宮根は「(証書を)見せて『東洋大学』と書いてあれば私文書偽造だけど、見えるか見えないか(のスピードで見せれば)見えない、分からないから私文書偽造じゃないということに?」と確認すると、亀井弁護士は「そういう弁解が十分に出てくる」「きれいに見せる目的ではなく、チラッと見せる目的だから」と話した。
宮根は「何秒?」と聞くも、亀井弁護士は「普通は、それでは分からないだろうというぐらい」と苦しい解説。そしてもう一度「こういう事例って聞いた事がない」と訴え、宮根も「チラ見せ事例ね」と失笑するしかなかった。
亀井弁護士は、コーナーの最後にも「初めてです。なんのためか分からない」と、意味不明のチラ見せ行為に困惑。スタジオのスタッフからも失笑が沸き、宮根も「笑い事じゃないけど、(亀井)先生も初めてって、よっぽどですよ」と呆れ果てていた。
