中村七之助が挙式「とても優しい妻」 亡き父・勘三郎さんにも「今日ぐらいは降りてきて」
4月22日に妻・杏奈さん(35)と入籍した歌舞伎俳優の中村七之助(42)が30日、都内で挙式し、披露宴の前に取材に応じた。
七之助は式の様子を「妻が私の指に指輪をする時に、(自分が)6月に博多座でちょっと食べ過ぎたのか、指輪がすんなり入らなくて、途中であきらめました。そこで笑いが起きておりました。いい式だっだったんではないかな」と、ユーモラスに報告した。
交際期間は2年と少しで、杏奈さんの第一印象は「かわいらしい方」だったという。「ビビッという、この人と結婚するんだというのは全くありませんでした」といい、「一緒にいる中で大切なというか、お互いにそういうふうな気持ちになったのではないか」と結婚への流れを明かした。
2023年にスリランカで結婚指輪にするためのサファイアを購入し、昨年4月22日に杏奈さんの好きな料理屋店で「結婚してください」と七之助がプロポーズ。杏奈さんは「泣いてビックリしていましたけど、快く『はい』って言ってもらえた」と承諾した。その年の七夕に指輪ができて、今年4月22日に2人で婚姻届を提出した。互いの呼び方は、七之助は「杏奈」、杏奈さんは七之助の本名の隆行から「隆行さん」だという。
公言していた独身主義をひるがえした理由については「妻もバリバリ仕事していた人なので、結婚せず人生を送ると思っていたそう。結婚しようと思ったタイミングが一緒にいる中で一致したとしか考えられない」と率直に説明した。
杏奈さんの人となりを「芸にも熱心で、芸事も沢山やっている人でして。2人で力を合わせて人生を進んで行ける素晴らしい女性だと思いますし、とても優しい妻ですね」と語った。ケンカはほとんどしないという。
杏奈さんの芸事については「三味線も名取の名前もってますし、僕は三味線を聴いてほれたと言っていいぐらいの腕前。稽古も一緒にできますし」と説明。「ラーメン屋でバイトしていまして、ギョーザを作るのが死ぬほどうまいので、そのギョーザはめちゃめちゃ好きです」と、料理上手な面も明かした。
兄の中村勘九郎ら家族も結婚報告には大喜びで、勘九郎の次男の中村長三郎は杏奈さんに「杏奈さん、杏奈さんの幸せを一番に考えてください」と12歳ながら言ったという。七之助は「ビックリするでしょ!たまげちゃって。結婚報告どころじゃない。この人は人生を何周してるんだろうと。たまげました」と笑顔で振り返った。
父の故中村勘三郎さんにも報告したといい、「今日ぐらいは降りてきてほしいな」と、天上の勘三郎さんに思いをはせた七之助。「杏奈の幸せを一番に考えて、2人で力合わせて少しでも歌舞伎のためになるように芸事に励んで、家庭では波野家全て家族仲がいいので、ずっと仲がいいまま人生を歩んでいけたら」と誓っていた。
