「日曜劇場」主演俳優 高倉健さんとの3秒間が「大きな転機」に「こんな僕に名刺をくださるんだ」行き詰まっていた時期に共演を直談判

 俳優の阿部寛が22日の日本テレビ系「おしゃれクリップ」に出演した。

 阿部は、俳優として行き詰まっていた「25歳ぐらい」の時期を回想し「仕事が減ってきているのは分かる」「何かやらなきゃとは思っていた」と振り返った。

 現在では、TBSの看板枠・日曜劇場で多数の主演を誇るなど日本を代表する俳優となった阿部が、大きな転機となった出来事として、名優・高倉健さんとの共演を直談判した日のことを述懐。「高倉健さんが15年ぶりにNHKのドラマに出るっていう話があって。もうキャストが全部決まった段階で聞いたんですよ。健さんととりあえず絡む役ないですか?」と憧れの名優との共演を関係者に直談判したと話した。

 「台本をバーッと読んだら、工事人Aという役があって。これは健さんと一言かわすんです。これは空いてますか?って」と、出演時間がたった3秒の役を志願して実現した。

 阿部は「3秒だけど、どんなドラマの撮影より覚えてますよ。鮮明に、その瞬間というものを」と回想。「いい芝居をしてるんですよ、僕。意外といい芝居してるなって思って。健さんが包み込んでくださったんでしょうね」とほほ笑んだ。

 高倉さんは、阿部の3秒を絶賛し「今度はちゃんとした役でやりましょう」と名刺を渡してくれたという。

 「『高倉健』って書いてあるんですよ。シンプルな名刺で。こんな僕に名刺をくださるんだと思って、すごくうれしかった」と当時を思い返しながら感激で目を潤ませていた。

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