Ａぇ！ｇｒｏｕｐ・正門良規（２８）がテレビ朝日系ドラマ・オシドラサタデー「ムサシノ輪舞曲」（土曜、後１１・００　最終回は１１・３０）に、連続ドラマ初主演にして恋愛ドラマに初挑戦。ハグあり、キスありと、次々にキュンの嵐を巻き起こしてきた。「視聴者の皆さんが納得して終われるような１０話にしたい」と２１日に注目の最終回が放送される。さらに５月１５日にはグループのデビュー１周年を迎え、今後の展望なども明かした。

　セットのギターを弾くリラックスした表情からも、充実感が伝わってきた。恋愛ドラマへの初挑戦で新たな一面を見せている正門。「こういうガチガチの恋愛ものは初めてだったので、めちゃくちゃ緊張した。オンエアを見る時も自分のシーンは少し恥ずかしかった」。照れくさそうに笑顔を向けた。

　多くの事務所の先輩が出演してきた「オシドラ枠」での主演。「横山裕くん（ＳＵＰＥＲ　ＥＩＧＨＴ）の『コタローは１人暮らし』（２１年）とか、松村北斗くん（ＳｉｘＴＯＮＥＳ）と西畑大吾（なにわ男子）のノッキンオン・ロックドドア（２３年）とか見ていたな」と歴代主演に思いをはせつつ、「（オシドラ枠は）いろんなジャンルがあって、ありがたいことにチャレンジができる場所なんだな」と実感を込めた。

　俳優としての仕事にも、手応えを得ている。「お芝居はずっと好きで憧れ。映像はまだドキドキして勉強中という意識はあった。その中でちょっと楽しみ方が分かってきたというか、もちろん難しいけど、ちょっとだけ以前の自分よりは視野が広がったかな」。着実にステップアップを果たしており、「個人的には、お芝居で賞をいただけたらうれしい」とも見据えた。

　映画では事務所の先輩である木村拓哉（５２）やＮＥＷＳ・加藤シゲアキ（３７）らと共演し、より演技への熱は高まっていることも成長につながっている。正門は「（先輩は）何て先まで見据えて芝居をしているんだろうという感じがあった。具体的には言えないけど、現場でやっていたことが映画の完成を見た時に『ああ、なるほど』となる。単純に『すごい』って思った」と学びとなったことを振り返った。

　個人としてだけでなくグループとしても５月にデビューから１年を迎え、順調な活動を見せている。「この１年は濃くて、アイドルとして充実した１年だった。すてきな経験もたくさんさせていただいた」と言い切り、「自分的にはお客さん、ファンの方と向き合う時間がたくさんあって最高だった」と感謝を口にした。

　グループとしての活動においても、先輩の姿は刺激となった。「ＳＵＰＥＲ　ＥＩＧＨＴさんの２０周年ライブには感動した。アイドルグループとして、先輩として、かっこいいと思った。ボロボロ泣いた。人のコンサートを見て、あんなに泣いたのは初めてやった。そういうグループにならないとあかんなって思った」と改めて決心した。

　「国立競技場に行きたい」。メンバーと共通した目標として掲げた。「年々、グループは仲良くなっている自信がある。よくないことが起こる度に団結している」と絆は深まっている。その上で「（国立は）今の自分たちから遠い山頂にある。その道筋は分からない。山頂だけが見えて途中は曇っている状態」と例え、「だから、まずはフェスに出たり、次はドームでやりたいとか、ＣＤもこれだけ売りたいという数字の話もする。でも、そこにとらわれてグループらしさは失わないようにしていきたい」と一歩ずつ着実に進み続けていく。

　◇正門良規（まさかど・よしのり）１９９６年１１月２８日生まれ。大阪府出身。２０１９年度後期のＮＨＫ連続テレビ小説「スカーレット」出演。２０年にはＡＢＣ・テレビ朝日系ドラマ「年下彼氏」で主演も経験。２４年に映画「グランメゾン・パリ」出演。血液型ＡＢ。メンバーカラーは「青」。

　◆ムサシノ輪舞曲　雑誌「フィール・ヤング」で連載中の、漫画家・河内遙氏の話題作「ムサシノ輪舞曲」（祥伝社／既刊４巻）のドラマ化。正門は１０歳年上のヒロイン・武蔵原環（高梨臨）を一途に思い続ける主人公・阿川龍平役で、ライバルの出現により１０年の時を経て片思いがついに動く。

　ピュアな恋が描かれながらも、ハグあり、キスあり。さらに恋の三角関係、予測不能な衝撃の展開も巻き起こるかつてない“メロい”大人のラブストーリーが描かれている。正門は髪形も役に合わせて断髪して臨むなど気合十分。２１日には最終回を迎える。「すてきなドラマ版ムサシノ輪舞曲の終わり方だと思う」と予告した。