DEPAPEKO「新たな発見」ギターだけでこんな音楽がこんな音圧で 押尾コータロー&ギターデュオのトリオが2ndアルバム
日本を代表するギタリストの押尾コータロー(57)と同じくギターデュオ「DEPAPEPE」の徳岡慶也(47)、三浦拓也(42)によるトリオ「DEPAPEKO」が今春、6年半ぶりの2ndアルバム「PICK POP 2~meets the WORLD~」をリリースした。今月末から7月上旬にかけて東名阪ツアーを行う3人がこのほど、デイリースポーツの取材に応じて、ギターならぬ言葉のセッションを繰り広げた。
前作では主にJポップをカバーしたが、今回は洋楽、YMOやYOASOBIなどの邦楽、クラシックと選曲を広げ、それぞれのカバーや新曲「meets the WORLD」も投入した。
前作でPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」をカバーして「この3人だったらなんでもできる」(押尾)と自信を深めた成果と言えるが、例えば、原曲がオーケストラであるベートーベンの「運命」を今回、どうやってギター3本にアレンジしたのか。
押尾は「三浦君がヘッドアレンジをしてきて、けっこうリズムを入れたアレンジで『かっこいいな』って3人で作り上げた」と説明。三浦は「総譜を読んで、カルテットのパートになっているところからギター3本でどういう役割にしたらいいかなと、必要な音と省ける音を探りながら、原曲にある旋律はそのようなハーモニーになるようにやりました。拍子の感じとかビート感を出したかったので加えた部分もあります」と補足した。
DEPAPEKOの魅力を、三浦は「DEPAPEPEの楽曲(のカバー)で言うと、押尾さんが3本目のギターとして入ってもらうアレンジになっているから、リズムや和音感が増えていたりするので厚みも出るし、原曲とは違う雰囲気になってすごくきらびやかになる。一聴したら押尾さんやて分かるシグネイチャーサウンドがあるのは、すごいかっこいい」と解説する。
押尾は「新たな発見をさせてもらえる本当に力強いパートナー」だといい、具体的には「関西人というのが一番強かった。何かオモロイことできるなと。なんでもやってくれるというか、それを楽しんでくれる。『チョコレイト-』をやった時に『DEPAPEPEにもないし押尾にもないし、これ面白いじゃん』と思うようになってから、3人のアレンジが苦じゃなくなった」と、共通する関西センスが強みだと感じている。
6月29日から東名阪ツアーを行い、7月27日の北京から8月6日の上海までの中国7都市ツアーも決定。徳岡は「ギター3本だけなのにこんなバンドサウンドまで表現できるっていうのが一番の魅力だと思う。ギターだけでこんな音楽がこんな音圧で聴けるんだって思ってもらえると思うので、ぜひ体感していただきたい」と、ライブの魅力をアピールした。
