東大卒で弁護士、薬剤師、ベンチャーキャピタリスト 深津幸紀氏の初著書が話題 東大が舞台「青春を、学歴で語るなかれ」
東大卒で弁護士、ベンチャーキャピタリスト、そして薬剤師と、3つの顔を持つ深津幸紀氏初の小説「東京大学物語-青春の距離-」(上下巻、游藝舎)が話題を呼んでいる。
物語の舞台は東京大学。主人公・上杉昇が勉強、友情、恋愛、キャリアの葛藤を経て、自らの生き方と「この国の未来」に向き合っていく物語。 「青春を、学歴で語るなかれ」と、自らも東大出身だからこその思いを込めた一冊となっており、単なるキャンパスライフ小説にとどまらず「優秀であることの不自由さ」と「才能の中でどう生きるか」という現代的なテーマを内包している。
特に下巻では、卒業間近の主人公が「ミス&ミスターコンテスト」に挑戦するという異色の展開があるが、そこには東大生という枠を超えた、誰しもが共感できる青春の「痛み」と「再生」が描かれている。
深津氏にとっては初の著作だが、自身の経歴が物語の説得力を下支えし、リアルとフィクションの境界を巧みに揺さぶる一冊に仕上がっている。
