宝塚 花組トップスター永久輝せあ主演『悪魔城ドラキュラ』開幕 自身に課された壮絶な宿命に立ち向かう
宝塚歌劇団花組トップスター・永久輝せあ主演の『悪魔城ドラキュラ ~月下の覚醒~/愛,Love Revue!』が7日、兵庫県・宝塚大劇場で初日を迎えた。
『悪魔城-』の原作はコナミデジタルエンタテインメントの人気アクションゲーム。100年の眠りからよみがえるドラキュラ伯爵と、ヴァンパイアハンターの一族であるベルモンド家を中心とした英雄たちの果てなき戦いの物語を、宝塚歌劇ならではの演出とオリジナルストーリーで描く。
永久輝が演じるのは、ドラキュラと人間の間に生まれた青年・アルカード。星空美咲演じるマリア、聖乃あすか演じるリヒターらとのドラマを交えながら、自らに課された壮絶な宿命に立ち向かっていく。
異世界のキャラクターを演じる上で、公演前に「役を深めていく作業は、人でも人じゃなくても変わらない」と語っていた永久輝。そして「人間じゃないものが中心に描かれている作品だからこそ、人間の良さや強さ、逆に弱さが浮き彫りになるので、それをうまく表現していきたい」と意気込んでいた通り、壮大なドラマや星空との複雑な恋物語を、抜群の演技力で描いた。
さらに「こんな量の立ち回りを毎日同じクオリティーでお届けするのは、自分の中で大きな壁」と語っていたアクションシーンでも、華麗な剣術と立ち回りを披露。そして「花組のダンス力が年々高まってきていると感じる。生の舞台で迫力を感じていただきたい」と語っていたように、躍動感あふれる動きで観客を魅了した。またフィナーレでは、永久輝、星空とともに、聖乃も大きな羽根を背負い、大階段を降りた。
東京宝塚劇場での公演は8月16日~9月28日。
