長嶋一茂 父・茂雄さんとの最期を語る「泣いているきょうだいいなくて 笑い声さえ聞こえた」 テレ朝「モーニングショー」で明かす
元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(59)が6日、レギュラー出演しているテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、前8・00)に、プロ野球・巨人で選手、監督として活躍した父の長嶋茂雄さんが3日に89歳で死去してから初めて出演した。一茂はかすれ気味の声で時折、言葉に詰まりながら、茂雄さんの最期の様子や父への思いを明かした。
一茂は3日の声明で、茂雄さんは「野球の星に帰りました」としたが、これはかつて明石家さんまと「さんまさんはお笑いの星から来た人だけど、長嶋茂雄は野球の星から来ましたよね」という会話をしたことからだと明かし、父の野球人生を「自分を輝かせてファンに喜んでもらうという一念だけで89年間の人生を終えた」と表現した。
最期を迎えた病室の様子を「泣いているきょうだいはいなくて、笑い声さえ聞こえて。妹たちと話したのは、すごいきれいな若い看護師さんがいた病院なんですよ。妹なんかは『パパは幸せだよね、こんなきれいな看護師さんたちに見送られてさ』って。『今パパ笑ったね』、『きれいな看護師さんが来ると笑うね』とか」と説明。
「最期、笑って見送るって言ったら不謹慎かもしれないけど、家族の一員としてそこはお許しいただきたい」と、子供としての思いを述べた。
95年オフに茂雄さんから戦力外通告を受けたことを聞かれると「父親に言わせてしまってはいけなかった言葉だな、と思いますね。引退の宣告を父親にさせちゃいけなかったな…それは悔やまれること」と吐露。
一方で「小学校の時は真っ暗になるまでキャッチボールしてくれることもあって。2時間でも3時間でもできた。野球を通じて父親と会話できたのは最大の思い出」と幸福な記憶も明かした。
「(茂雄さんは)24時間100%ポジティブな思いで人生駆け抜けてきた。そういう思いが最後、(死去した)火曜日に病室でもきょうだいみんなくみ取って。看護師さん、泣いている方いらっしゃいましたけど、われわれは全くしんみりすることは一切無かった」と亡くなった時の空気感を伝え、「天国に行ってもそういう雰囲気、影響を与え続ける方だと思います」と、天上の父に思いをはせていた。
