サザンオールスターズ 6年ぶり全国ツアー完走 75万人熱狂!「勝手にシンドバッド」でフィニッシュ
国民的バンド・サザンオールスターズが29日、東京ドームで6年ぶりの全国ツアー「サザンオールスターズ LIVE TOUR 2025『THANK YOU SO MUCH!!』」の大千秋楽を迎えた。1月の石川県を皮切りに、全国13都市のアリーナ&ドームを巡る全26公演のメガツアーは、バンド史上最大動員となる約60万人が会場に詰めかけた。全28曲を披露したこの日のファイナルは、全国の映画館で約15万人がライブビューイングで観覧。リアル動員を含め、総計75万人を熱狂させた。
年初から列島を駆け抜けたサザンの旅路が、東京ドームで完遂した。待ちわびた5万人の前に登場すると「逢いたさ見たさ 病めるMy Mind」でスタート。開幕曲の終盤、桑田佳祐(69)が、ツアー名でもある「THANK YOU SO MUCH!!」と高らかにさけぶと、ドームは爆ぜた。
最新アルバム名とツアー名に冠した感謝を全国各地で伝えてきた。24年元日の能登半島地震の被災地である石川県からツアーは始まった。10年ぶりのオリジナルアルバムを引っさげ、4月頭まではアリーナ8会場、以降はドーム5会場を駆け抜けた。桑田は「うれしいような悲しいような、さみしいような。千秋楽です!今日で終わってしまう…。延長したいです! あっ心の声が聞こえてしまった」とおどけた。
5人の平均年齢は69歳だが、パワフルさは健在。各地でチケット即完売のツアーだった。ただ、すべてが順風満帆だったわけではない。ツアー2都市目となる1月の広島公演直前には桑田と原由子(68)が新型コロナに罹患(りかん)。2月の宮城公演の初日には、東北新幹線のトラブルが発生して、急きょ車移動となるアクシデントにも見舞われた。
それでもライブパフォーマンスは圧巻。往年の名曲も交えつつ、最新アルバム収録曲「桜、ひらり」「神様からの贈り物」も繰り出す、重ねてきた歴史をにじませるセットリストで酔わせた。MCでは「来月でデビュー47年。THE ALFEEより年下、石破総理より年上です。米、行き渡っていますか?」など軽妙なトークで沸かせ、アンコールでは“ご当地”ソングとして「東京VICTORY」も披露し「勝手にシンドバッド」でフィニッシュした。
「デビュー50周年という大きな目標もあるがどうなるか。これからもみなさんに楽しんでもらえるようにサザンオールスターズ、頑張って参ります」。めくるめくサザンワールド全開でファンと幸せを分かち合った。
