ロックのボス、トランプ大統領とバトったライブ音源を電撃リリース「ふさわしくない大統領と、ならず者政府」

 ロックのボス、ブルース・スプリングスティーンが21日夜、Eストリート・バンドとのツアー「The Land of Hope & Dreams Tour」の初日の音源を突如、「Land of Hope and Dreams EP」として配信リリースした。

 音源はドナルド・トランプ米大統領とのバトルが大きな話題を呼んだ14日の英マンチェスター公演のもの。この公演でスプリングスティーンがトランプ政権を痛烈に批判すると、トランプ氏がSNSでスプリングスティーンへの捜査をちらつかせるなど猛反発した。

 これに対し、アメリカ音楽家連盟(AFM)やエディ・ヴェダー(パール・ジャム)、ニール・ヤングがスプリングスティーンへの支持を表明。今回スプリングスティーンが当該公演のライブEPを問題の声明入りで電撃リリースするという、怒濤(どとう)の展開となっている。

 スプリングスティーンはこの公演で米国の現状を「腐敗した無能な裏切りの政権の手中に入ってしまっている」と指摘して、貧富の差の拡大、公民権法に対する反動、同盟国への経済的な攻撃、専制国家への接近、大学への弾圧、移民の国外追放などを列挙してトランプ政権を批判。「ふさわしくない大統領と、ならず者政府」と酷評し、「民主主義を、そして俺たちのアメリカ人としての最高の経験を信じているみんなに、一緒に立ち上がってほしい。権威主義にあらがう声を上げ、自由をとどろかせよう」と呼びかけている。

 声明以外のEPの収録曲は「Land of Hope and Dreams」、「My City of Ruins」、ボブ・ディランの「自由の鐘」のカバーとなっている。

 また、スプリングスティーンは完全未発表の新作スタジオアルバム7作(1983年~2018年)を収録した前代未聞の7CDボックス「トラックス2:ザ・ロスト・アルバムズ」を6月27日にリリースする。

 全83曲中、未発表音源は82曲で、一度も世に出たことのない未発表曲74曲、さまざまなセッションからの別バージョン8曲、アルバム未収録のサウンドトラック曲1曲を収録。20曲を抜粋したハイライト集「ロスト・アンド・ファウンド~ザ・ベスト・オブ・トラックス2」も同時発売される。

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