カースケ、グズ六、オメダ、真弓が帰ってきた！俳優の中村雅俊（７４）、秋野太作（８２）、田中健（７４）、岡田奈々（６６）が出演した青春ドラマの名作「俺たちの旅」（１９７５～７６年）の放送５０年を記念して９月に開催されるスペシャルコンサートの記者会見が２１日、ドラマの舞台となった東京都武蔵野市で行われた。４人が一堂に会したのは２２年ぶりで、中村は「これは一つの奇跡だと思います。驚くと同時に奇跡に近いんじゃないかと思っております」と再会を喜んだ。

　中村は「この４人でできるのは、俺たちお互いすごいなと思う」と喜び、「一緒に昔話をして懐かしむとか、そういう感情にひたってもいいんじゃないか。たまに古い友だちとする昔話ってすごい楽しいんですよ」とノスタルジーを全肯定。「だいぶトシを取ってますけど最大限頑張ります」と意気込んだ。

　大きな注目を集めそうなのが８０年にアイドル歌手としての活動を終えて以来、４５年ぶりにステージで歌う岡田だ。岡田は「今からドキドキ緊張しております。５年間アイドル活動をやらせていただいてからほとんど歌ってないので本当に心配」と打ち明けつつ、「なんとかやらせていただきたい」と気合を入れた。

　また、田中が「老いを楽しみながらお祭りをやりたい」と期待すれば、秋野は「カラオケに行って久しぶりに歌ったんだよ。声が全然出ない。出るのはせきばかりだ」とユーモラスに語るなど、４人の雰囲気は健在だ。

　「俺たちの旅」は終了後も８５、９５、０３年にスペシャルドラマが放送され、今月１８日には中村が監督して４人が出演する映画「五十年目の俺たちの旅」（来年１月公開）が４０日間の撮影を経てクランクアップしたばかり。

　中村は「俺らゴレンジャーみたいなもんですから、合体すると同時に『俺たちの旅』だろ、これというふうになる。一緒になった時にすごくホッとするのがあって、すぐ５０年前の雰囲気に戻れて、いいものをつくろうと皆でやった」と絆を再確認した様子。映画、コンサートとイベントが続くが、田中は「まだ続くような気もしている」と、これからの「俺たちの旅」も予感していた。