寿理 地元・広島のマツダスタジアムで国歌斉唱 スモーキーボイスに観客うっとり「とても幸せでした!」
「広島-ヤクルト」(20日、マツダスタジアム)
シンガー・ソングライターの寿理(19)が20日、地元・広島で試合前に国歌を斉唱した。
真っ白なコーデでスタジアムに登場。魅力的なスモーキーボイスで、堂々と国歌を歌い上げた。終了後には観客から大きな拍手に包まれ、深々と一礼。大一番を終え、「今日は初めて地元広島で国歌斉唱をしてとても緊張しましたが、小さい頃から来ていたマツダスタジアムで歌えて本当にうれしかったです!最後の皆さんからの拍手がとっても幸せでした!ありがとうございました!」と感謝が尽きなかった。
「父と兄が野球をやっている野球家族で、小さい時からカープを応援しに行ってた」と縁が深い場所での歌唱。リハーサル後は「もう想像つかなくて。多分歌ってるとき記憶ないと思います」と笑っていたが、「めちゃくちゃ緊張もあるんですけど、家族も見に来てくれているのでしっかり歌えたら」と意気込んだ通り、堂々とした歌声で地元・広島を包み込んだ。
自身の楽曲「自分へ」は、広島の田中広輔内野手が登場曲に使用している。「すごく変な話なんですけど、トークショーのMCをやった時に、エレベーターの中で田中選手と『いつか登場曲もやりたいんですよね』みたいな話をしていて。『じゃあ、なんか作ってくれたら使うからさ』みたいな感じで言っていただいて『いいんですか』と」。まさかの縁で決まり、「本当に使ってくださって、するする行き過ぎて、私もちょっとびっくりした」という。
実際に球場で登場曲として使用されているのを見た際には「3万人の中で流れてるから、めちゃくちゃ泣きそうになるぐらいうれしかったです」と感極まった。
広島の魅力は「選手同士がわちゃわちゃイチャイチャしてるから、そこがすごい見ていて面白い。試合も皆さん全力で、そういうちょっとギャップがある感じが(いい)」と熱弁。「今季は昨年よりめちゃくちゃいい感じに進んでいた。このまましっかりいっぱい勝っていただいて、突っ走って、優勝していただけたらいいなと思います」とエールも送った。
寿理自身は活躍の幅を広げている。映画「瞬きの閃光~序章」で主演と主題歌を担当。広島FMで冠番組「寿理ももラジオ」が4月からスタートした。「今年はちょっと自分を高める1年にしたい」といい、「未熟な部分が結構多いなとすごく感じているので、しっかりこの期間にいっぱい成長して、いろんなところでライブして、いろんな方に知っていただける1年にできたら」と意気込んだ。
将来的な夢は大きく描いている。「『広島から世界へ』という目標でやっている。広島の良さだったり、原爆や平和についての曲もたくさん書けるので、そういうことをしっかり世界に向けて発信できたら」と熱い思いを語った。
