俳優始めて2年の12歳、初カンヌに「あ~めっちゃくちゃうれしいなぁ」 コンペ部門で「ルノワール」公式上映
第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている「ルノワール」が17日(現地時間)、公式上映され、主演の鈴木唯(12)、両親役の石田ひかり(52)とリリー・フランキー(61)、早川千絵監督が出席した。上映後には約6分間のスタンディングオベーションが続いた。
「ルノワール」は日本映画では唯一、今年のカンヌで最高賞のパルム・ドールを競う同部門に選出された。レッドカーペット直前、鈴木は高揚感を抑えきれずに跳びはねる子供らしい一面も見せ、「俳優を始めてたった2年でカンヌに行けてしまい、ビックリしています。経験したことがないことばかりでビックリしたけど、あ~めっちゃくちゃうれしいなぁって体の底から感じました」とはにかんだ。
リリーは「撮影当時11歳で、何かになりかけている、その一瞬の夏を監督が切り取ったからこその生々しさと彼女の演技力がすごくマッチしている。演技だけではなかなか成立しない魔法の一瞬を早川監督が収めた、稀な映画だと思います」と映画の魅力を力説。
早川監督は「子供に演出をするのは難しいだろうなと覚悟を持って挑んだのですが、唯ちゃん何も言わなくても演技をしてくれて、監督としては非常に楽でした。どうやったらこんな風にできるんだろうなって思うことばかり。唯ちゃんさまさまでした」と、鈴木に感謝していた。
受賞発表と授賞式は24日(現地時間)に行われる。
