十朱幸代82歳 SNSの死亡説知り「これじゃいけない」→5年間「何もしていなかった」が復帰決意

 女優の十朱幸代(82)が16日、大阪市内で主演する舞台「燃えよ剣~土方歳三に愛された女、お雪~」(7月20日、大阪・森ノ宮ピロティホール、8月2日、東京・三越劇場など)の取材会に出席した。

 司馬遼太郎が生み出した名作小説「燃えよ剣」を、十朱が作品内に登場する新選組副隊長・土方歳三と恋に落ちた「お雪」として語る朗読劇。2013年に初演され、これまで何度も再演を重ねてきたが、十朱は「今回が打ち止めです」と明かした。「大人の恋の話なので、年齢的にちょっと、違和感を与えてもいけないし」と、笑いつつ「総仕上げのつもりで。きていただければ絶対に良かった、と思っていただける」と自信を見せた。

 会見などの場に姿を現すのは自身でも「覚えていないぐらい」久しぶりの十朱。近年は新型コロナの影響で仕事がなくなったのを機に「5年ぐらいずっと何もしなかった」という。「こういう生活も悪くない。このままフェードアウトしてもいいかな」と、思っていたところ、友人からSNSなどで死亡説が流れていることを聞かされた。さらに各界で自分より年上の人が活躍している姿を見て、「これじゃいけない」と一念発起。「燃えよ剣」を復帰作と定め、自ら関係者に連絡を取った。

 82歳になり、10年に行った両足首の大手術の影響で激しい運動こそできないが、日常生活に問題はなく、健康面に不安はない。その一方で「背が9センチも縮んだんです」と、笑いながら明かす。今後については「仕事が来たときに備えて健康と精神面の状態を良くすることを心がけていた方がいいんじゃないかなって」と、準備は続け、「見向きもされなくなったらそのまま自然に消えればいい。やりたいならどんどんしゃしゃり出ればいい。引退、とかそんな宣言はいらないんです」と、女優としての矜持を口にした。

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