プロ野球・阪神タイガースの元投手・川尻哲郎氏（５６）がこのほど、グラビアアイドルで占い師、通称「グラない師」のあみーぴーとコンビを組み、異色のＹｏｕＴｕｂｅｒデビューを果たした。今年２月に出会ったばかりながら、初対面の日にいきなり「契約合意」に至ったという。驚きの経緯で活動を始めた２人を直撃した。

　鑑定歴７年のあみーぴーによる生年月日占い（鳥海流四柱推命）をもとに、選手の「調子」分析などを行う。野球×占いのユニークな組み合わせで、他とは違う角度から野球を深掘りしている。

　現役時代の経験からもメディア慣れはしているはずの川尻氏だが、自らカメラを構えて撮影するＹｏｕＴｕｂｅには苦戦しており「難しいよね」と苦笑い。「（ゲストとして）呼ばれてしゃべる分には良いんだけど…」と手探りの状態でいる。

　２人を結びつけたのは、川尻氏の後輩だった。ともに阪神でプレーし、今季から北海道の独立リーグ・フロンティアリーグの石狩レッドフェニックス監督に就任した的場寛一氏が、あみーぴーと友人関係にあったことで、川尻氏が東京・新橋で営むスポーツバー・ＴＩＧＥＲ　ＳＴＡＤＩＵＭに来店したことがきっかけだった。

　占いで互いにその日の運勢が良く、ビジネスパートナーとしての相性が抜群と判明。運に身を任せ、川尻氏の提案でその日にコンビを結成した。

　実のところ、あみーぴーはルールもほとんど知らない野球素人。３月に投稿した初投稿動画では、各監督の生年月日から今季の順位予想を行ったが、川尻氏は阪神を堂々１位とした中、あみーぴーは１位を広島、阪神は３位と位置づけ。相方が阪神ＯＢでも忖度はしない。

　あみーぴーは「占いを当てたいから、今年は広島を推していきたい」と冗談交じりにニヤリ。川尻氏は「新聞の売り上げにもつながるからね」と思わず弊紙へ配慮した。

　２３年に松竹芸能に所属し、今年１月には舞台に初出演するなど、精力的に芸能活動を行う川尻氏。どうやら占いによると、ここ１２年で「最も運勢が良い年」だそうで「全ての物事がうまくいく」とあみーぴーは力説。自身でも「まあ一応俺松竹だから、なんでもやらなくちゃいけない。恥ずかしがってる場合じゃないから」とドヤ顔。その強運を引っ提げ、今年１年はプロ野球ＯＢとして飛躍の年にしていく。

　◇川尻哲郎（かわじり・てつろう）１９６９年１月５日生まれ。東京都出身。日産自動車から９５年ドラフト４位で阪神に入団。９８年５月２６日、中日戦でノーヒットノーランを達成。２００５年に現役引退。通算成績２２７試合登板、６０勝７２敗３セーブ、防御率３・６５。右投げ右打ち。２０年１２月に居酒屋「虎戦士居酒屋・虎尻」（現ＴＩＧＥＲ　ＳＴＡＤＩＵＭ）をオープン。今季は北海道独立リーグの石狩レッドフェニックスで臨時投手コーチを務める。

　◇あみーぴー　愛知県出身。２０１５年から鳥海流四柱推命を学び始め、１７年から鑑定士に。同年、東京に上京。グラビアアイドルとしても活躍し「グラない師」として活動中。野球を全く知らない中で、今年３月から元阪神・川尻哲郎氏とＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「川尻とあみーぴーの野球占いチャンネル」を開設。編集も担当。