AKB48・村山彩希 さよなら「シアターの女神」歴代最多1339回劇場出演 昼夜全85曲熱唱
AKB48の村山彩希(ゆいり=27)が6日、卒業コンサートを昼夜2公演開催した。昼公演「~劇場が教えてくれたもの~」は姉妹グループも含めた劇場公演曲を中心に全48曲、夜公演「~りんごの花が咲く頃に~」では全37曲を熱唱。14年にわたってファンを魅了し続けた“シアターの女神”が感謝を伝えた。28歳の誕生日を迎える6月15日の劇場公演がAKB48としての最後の活動となる。
女神との別れを惜しむファンから、愛称の「ゆいりー」コールが響き渡った。赤と白のドレスに身を包み、アンコールに応えた。「本当に楽しかった。この青春は2度と返ってこないと思うとさみしい。14年間、楽しい青春をありがとうございました」と涙を流し、赤と黄のペンライトで光る会場に感謝した。
14年間の在籍で歴代劇場出演回数は歴代最多の1339回に到達。体調不良などのメンバーが出ればチーム制があった時はA、K、B、4の4公演どれでも代わりに出演できるように備えた努力の結果、積み上がった数字で、誰もが認める“シアターの女神”となった。この日の夜公演でも各チームの楽曲を詰め込み“らしさ”あふれるセットリストだった。
村山ら13期生が加入した11年はグループ絶頂期。学校に行けない日々が続いたことで一度は活動辞退寸前までいった。それでも、当時の劇場スタッフや尊敬する先輩の中田ちさとらに寄り添われ活動を継続してきた。
ライブでは「私の恩人です。シアターの女神という名前をくれた」と紹介した中田とは「夕陽を見ているか?」を歌唱。チーム4として同じステージに立った峯岸みなみとは「清純フィロソフィー」などを披露した。他にも柏木由紀や岡田奈々、横山結衣に加え、昨年芸能界を引退した茂木忍さんらも駆けつけた。
昼夜とも村山がセットリストや演出を考案。昼公演では全48曲でメンバー一人一人に“センター”の機会を与えるなど最後までグループのために力を尽くした。卒業後の自身の主演ミュージカル決定も発表され「もう一度1から自分を作っていく」と再スタートの決意表明。「これからも劇場で輝き続けるメンバーをよろしくお願いします」とAKB48を託し、芸能人生第2章に向かっていく。
◇村山彩希(むらやま・ゆいり)1997年6月15日生まれ。神奈川県出身。11年に13期生として加入。51枚目シングル「ジャーバージャ」で初選抜。20年に劇場史上初の出演回数1000回を達成し、歴代最多出演を誇る。17年の16期研究生が行う「レッツゴー研究生!」など劇場公演をプロデュース。愛称は「ゆいりー」。身長157・8センチ。血液型O。
