２・５次元アイドルグループ・すとぷりが所属する「ＳＴＰＲ」が３日と４日に神奈川・ぴあアリーナＭＭで、「ＳＴＰＲ　Ｆａｍｉｌｙ　ＥＸＰＯ！！」を開催する。４月２日～６日に東京ドームと埼玉・ベルーナドームで行われた５日間のフェスイベント「ＳＴＰＲ　Ｆａｍｉｌｙ　Ｆｅｓｔｉｖａｌ！！」（略称＝すとふぇす）を振り返るイベント。開催を前に、すとぷりがすとふぇすの思い出や、今後の活動への意気込みを語った。

　すとぷりは、ＳＴＰＲの先輩グループとして５日間のすとふぇすをけん引した。さとみは「楽しかったです。めちゃめちゃ」と笑顔。ジェルは「楽屋が文化祭でしたね。２０人以上、何なら３０人近くいるので、ライブ前後にみんなで写真撮りまくりました」と舞台裏の盛り上がりを明かした。

　ライブ、運動会、ゲームと多様なコンテンツで盛り上げた。５グループが出そろうと迫力もひとしお。るぅとは「僕が作詞作曲をした『ＳＴＡＲ　ｔｏ　ＳＴＰＲ』を全員で歌った時の一体感がものすごかった。最初に東京ドームで歌った瞬間が忘れられない」と感動を振り返った。

　さとみは「他のグループの子たちと一緒にステージに立つのが初めてだったので新鮮さもめっちゃあった」と新たな発見があったという。「特に騎士Ａのしゆんくん。かっこいい系のグループで、そういうイメージだったんですけど、気づいたらそばにいて、目が合うたびにくっついてくる。『かわいいとこもあるな』みたいに、ひとりひとりにすごい感じました」とグループを超えた交流を楽しんでいた。

　すとぷりはそれぞれがソロ曲を披露。トップバッターとなったジェルは「ポーカーダンス」を色気たっぷりに歌い上げた。「最後の『舌ペロ』はやるつもりなかったんですけど、なんか楽しくなっちゃって、やったらすごい湧いてくれた」とアドリブだったことを明かし、「後輩たちが『あれ、最高でした！マジで！』とか言ってくれて。リスナーさんもすごい湧いてくれた」と楽しげに振り返った。

　さとみは「僕らは結構ライブやってるんですけど、実はソロ曲の披露はあまりやったことがない」といい、だからこそ「今回めちゃめちゃ踊ろうと思った」と「ＮＥＶＥＲ　ＥＮＤ」のハードなダンスで魅了。「会場もでかいし、後輩たち見てるっていうのもあって。本当にやって良かった」と達成感にあふれた。

　「ルマ」を歌った莉犬は「すてきなステージにしたいなと思って、何カ月も前からずっと準備していたものだったので、喜んでいただける声を見た時はすごくうれしかったですし、頑張ってよかったなという気持ちがすごくありました」と笑顔。「本当に『喜んでる姿が一番』っていう感じ」と笑いつつ、「その日に向けていろんな準備があったと思うので、それぞれのメンバーもいい時間にできて良かった」とうなずいた。

　ころんは「敗北ヒーロー」を披露。「誰かの希望になれるような歌」だといい、「後輩たちが『これ聞けて良かったです』って言ってくれて、１回でも聞いたことがあるリスナーさんはすごいうれしかったんじゃないのかなって思ってます。なので歌えて良かったです」と充実感をにじませた。

　るぅとは「僕の最初のオリジナル曲」という「君と僕のストーリー」で魅了。「僕の原点のような曲。それを、曲を出してから何年も先に、またすとふぇすで歌えたことがすごくうれしくて。これまでの活動だったりを知ってくれているリスナーさんたちが、すごい感動してくれた」と感慨深げだった。

　今回のフェスの“総括”とも呼べるＥＸＰＯも開催される。オレンジ色担当のジェルは「メンバーの１人が映画を今年の夏やるらしくて。その人がＥＸＰＯでムビチケお渡し会をする。オレンジの人らしいです」と楽しげに切り出した。

　莉犬が「誰だろうね。いないんじゃない？オレンジの人」と乗ると、ころんも「オレンジいないね？うちの人で」と続けた。ジェルが「あんまり見ないよねメンカラで…俺だよ！」とノリツッコミし、ころんは「ここまでがセットです！」と軽快なやりとりに笑った。

　グループは６月に９周年を迎え、１０周年へ加速していく。ジェルは７月に原作・製作総指揮を務めるアニメ映画の公開を控え、莉犬、るぅと、ころん、さとみの４人は２５年８月～２６年２月にかけて単独ライブを行う。

　さとみは「９周年はスキルアップ」と位置づけ、ころんは「１０周年は新しいことにも挑戦したい」と掲げた。莉犬は「まさか１０年も活動を続けられると思っていなかった。愛を返せる１０周年にしたい」と意気込んだ。

　◇すとぷり　ネットで活動していた６人がＳＮＳや知人を介して連絡を取り合い、２０１６年６月に結成。１９年３月「すとろべりーすたーと」でＣＤデビュー。２２年に東京ドーム公演を行い、２３年紅白歌合戦に「スキスキ星人」で初出場。動画配信サイトを中心にさまざまな活動を行う「２・５次元アイドル」。