中居正広氏 性暴力を第三者委が認定 局員との生々しいやり取り明らかに 守秘義務解除にも応じず
1月に引退した元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発する問題で、フジテレビと親会社は31日、第三者委員会の調査報告書を公表した。第三者委は委員長の竹内朗氏らが都内で会見。トラブル当事者の女性は当時フジのアナウンサーと明かし「『業務の延長線上』における性暴力であった」と認定した。フジの対応を「被害者救済の意識が乏しかった」「思考停止」「二次加害行為とも評価し得る」などと厳しく断罪した。調査期間は2016年4月1日~2025年3月26日。222人を対象とし、ヒアリングは294回に及んだ。また、同局の清水賢治社長も会見。今回は3時間2分で終了した。
日本の頂点に立ったスーパーアイドルの「性暴力」が、明確に認定された。第三者委員会は報告書で「女性Aが中居氏によって性暴力による被害を受けた」と断じた。
報告書によると、同委員会は中居氏と女性Aに対し、示談において設定した守秘義務を解除してヒアリングに協力するよう依頼。女性A側は全面解除に応じるとしたが、中居氏側は解除に応じないと回答したことも明らかにされた。
性暴力が行われた当日は、中居氏が直接女性Aを誘い、一部で報じられたフジテレビ局員の関与はなかったと認定。だがその後、中居氏から2人の局員に対して女性Aとのトラブルに発展したことを報告され、善後策について電話やショートメールでやりとりを行っていたこともつまびらかにされた。
中居氏はB氏に、入院した女性側から「やりたい仕事もできず、給料も減り、お金もなくあの日を悔やむばかり」とのメッセージが届いたと報告。さらに「見たら削除して」と要求していた。B氏は「なかなかですね。私から無邪気なLINEしてみましょうか??」と回答したという。
報告書では、その後も中居氏がB氏に対し、女性Aの病状を探ること、女性Aに対しても病状確認メッセージを送ることを依頼したと指摘。B氏は中居氏に対し、頻繁に連絡しない方がいいとアドバイスを送っていたことも明かされた。
さらに昨年9月、女性Aが8月末をもって同局を退社したとB氏が中居氏に報告した際には、中居氏が感謝を示し、B氏も「引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」とし、親密な関係が続いていたこともうかがわせた。
◆事案発生後の中居氏とB氏のやりとり(抜粋)
【2023年7月12日】
中居氏「Jに連絡しました。明日、17時~うちの事務所で。申し訳ない。協力を願いたいです」※
B氏「かしこまりました!Jと一緒に向かいます。お役に立てるよう尽くします」
【2023年7月13日】
中居氏「B。また、連絡があり、接触障害(ママ・摂食障害と思われる)と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金もなくあの日を悔やむばかりと。見たら削除して」「どうしよか」
B氏「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」
【2024年9月9日】
(女性Aが退職したことをB氏からショートメールで伝えられ)
中居氏「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」
B氏「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」
※J氏はフジテレビ編成総局編成局編成戦略センター編成部企画戦略統括担当部長
