岩下志麻「今は感謝の言葉しかありません」「悲しみと喪失の思いで胸がいっぱい」 夫・篠田正浩さん死去で心境吐露【コメント全文】

 女優の岩下志麻が28日、25日に94歳で死去した夫で映画監督の篠田正浩さんについて「今はただ、悲しみと喪失の思いで胸がいっぱいです」とのコメントを発表した。

 映画「瀬戸内少年野球団」などを手がけた映画監督の篠田さんは25日に肺炎のため死去。関係者によれば、篠田氏は骨折で都内の病院に入院したという。岩下は献身的に付き添ったが、24日に一度、自宅に戻ったという。篠田氏は、帰宅することを告げた岩下に「うん」と応答したという。しかし、25日未明に容体が悪化。最愛の妻にみとられることなく、亡くなったという。

 岩下は、29日予定していた主演映画「極道の妻たち」の上映後に舞台あいさつを行う予定だったが、急きょ中止となっていた。

 以下は岩下のコメント全文。

 この度、夫 篠田正浩が肺炎の為、94歳で二十五日未明に旅立ちました。

この4年間パーキンソン病と闘いながらどうにか日常生活に支障はなく生活しておりましたが、今年一月に転倒して骨折をしてしまい、また三月に肺炎になり

ついに力尽きてしまいました。

篠田と出会ったことによって沢山の作品で色々な役を演じることが出来ました。

今の私があるのは本当に篠田のおかげだと思っております。

篠田が「僕たちは映画という魔物に取りつかれて2人で魔物退治をやってきたようなもの」と申しておりましたが、そんな篠田に今は感謝の言葉しかありません。

58年間人生を共にして参りましたので、今はただ、悲しみと喪失の思いで胸がいっぱいです。

      岩下志麻

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