三谷幸喜氏 西田敏行さんへ愛情たっぷり爆笑弔辞「豚の姿で用を足している西田さんを…」
昨年10月17日に76歳で急逝した俳優・西田敏行さんの「お別れの会」が18日、東京・芝の増上寺で開かれ、脚本家の三谷幸喜氏(63)ら関係者850人、一般の弔問客700人が参列した。
チャーミングなキャラで愛された西田さんに贈る言葉だからこそ、三谷氏はユーモアにあふれた弔辞を読んだ。厳かに「いつも明るい方でした。西田さんの周りにはいつだって笑いがあふれていました」と始めたものの、すぐに爆笑エピソードへと移り変わった。
本人談の伝説として、ドラマ「西遊記」が富士の裾野で撮影された際に「休憩中に西田さんはどうしても我慢できなくなり、草むらでそーっと脱糞された」と暴露。そこへ通りかかった自衛隊隊員が「豚の姿で用を足している西田さんを見て、思わず全員で敬礼をした」と明かすと、参列者も笑い声をこらえることができなかった。
続けて自身が監督し、西田さんがギャングのボスを演じた映画「ザ・マジックアワー」での思い出などを回想。最後もこれまで演じた役を並べながら「徳川将軍」を3回も読み上げて再び一笑いとると、「西田さんの残した分身たちは、これからもずっと僕らを笑わせ、泣かせ、喜ばせ、楽しませてくれるはずです。感謝の気持ちを込めて」と締めくくった。天国に向けて、笑顔を届けた4分間だった。
会の後、三谷氏は思い切った弔辞の内容について「こういう場で脱糞の話をしていいのか勇気がいったことですが、たぶん西田さんなら(許容してくれる)ということです」と思いを語った。