宝塚 星組スター・極美慎 バウ公演『にぎたつの海に月出づ』初日 信念を持って愛を貫いた百済人青年を熱演
宝塚歌劇団星組スター・極美慎が主演を務める『にぎたつの海に月出づ』が24日、宝塚バウホールで初日を迎えた。
舞台は飛鳥時代。大和に留学生としてやってきた百済人の青年・智積(極美)が、後に斉明天皇となる大和の娘・寶皇女(詩ちづる)と出会い、運命に翻弄されながらも信念を持って愛を貫く姿を描き出す。一首の歌をモチーフに紡ぎ出す、歴史では語られなかった物語を、はかなくも美しい万葉の世界観とともに届ける。
22年『ベアタ・ベアトリクス』以来、2度目のバウホール公演主演となる極美。ロマンあふれる古代の和装に身を包み、胸に迫る迫真の演技や歌で、心にうそはつかず真っすぐに生きる青年の内面を描ききった。8月11日付で花組への異動が決定しているが、圧倒的な存在感で集まったファンを魅了した。
2月4日まで。