中居 止まらぬ‘消滅’ドミノ TBS「金スマ」電撃打ち切り 地上波レギュラー5番組中4番組消えた
TBSは20日、女性トラブルを認めて謝罪したタレント・中居正広(52)がレギュラーを務める「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜、後8・57)の放送終了と「THE MC3」(月曜、後9・00)からの降板を発表した。これで中居は地上波レギュラーの5番組中4番組が“消滅”することとなった。
中居の“消滅”ドミノが、一気に加速した。2001年10月スタートで、23年あまりの歴史を誇る長寿番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」は電撃の打ち切りに。昨年10月にヒロミ(59)、東野幸治(57)とのトリオMCで華々しくスタートした「THE MC3」からも、姿を消すこととなった。
TBSは今回の対応について、昨年から番組の制作や放送を見合わせて中居と女性側の双方代理人と協議し、状況を総合的に判断したと説明。中居の了承は得ているという。また同日、同様の問題がないか、社内調査を始めたと公表。「今のところトラブルは把握していない」とし、問題が把握された場合には「適切に対処する」とした。中居降板後の「THE MC3」について、代役を立てる可能性などについて同局は「今後、どういう形で放送されるかは調整中です」とした。
中居を巡っては、昨年12月に一部週刊誌が女性とのトラブルと高額な解決金について報じ、フジテレビ局員が関与していることも報じた。今年に入り、4日のニッポン放送「中居正広 ON&ON AIR」(土曜・後11・00)に出演したのを最後に、中居のメディア出演は消滅。今月9日には公式サイトでトラブルの事実を認めて謝罪し、「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と主張した。
それでも“中居切り”の動きは止まらず、15日には日本テレビが、落語家・笑福亭鶴瓶とともにMCを務めていた「THE 世界仰天ニュース」(火曜、後9・00)からの降板を発表。こちらも01年4月スタートの長寿番組で、トラブル報道後初の降板発表となった。フジテレビ系「だれかtoなかい」(日曜、後9・00)も3月いっぱいでの終了が決定しており、地上波レギュラーで残っているのは放送休止中のテレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」(土曜、前11・30)のみ。このままお茶の間から完全に姿を消す可能性は、大いに高まった。
◆中居騒動の経過◆
▽23年6月ごろ フジテレビが中居正広と女性のトラブルを把握。
▽24年12月19日 週刊誌「女性セブン」が女性トラブルを第一報。
▽同25日 ニュースサイト「文春オンライン」が追随。解決金9000万円を支払ったと報じる。中居の代理人弁護士は「既に解決済み」とし活動休止などを否定。
▽同27日 フジテレビが公式サイトで週刊誌報道について釈明し、局員の関与を否定。
▽同28日 中居が公式サイト内の有料会員サイトで謝罪。
▽25年1月4日 ニッポン放送「中居正広 ON&ON AIR」放送。これを最後に中居が地上波から姿を消す。
▽同8日 フジテレビ系「だれかtoなかい」が当面放送休止、ニッポン放送「中居正広-」は11日の放送休止を発表。TBS系「THE MC3」の次回放送分も番組表から削除。全レギュラーが休止や差し替えに。
▽同9日 中居が公式サイトでトラブルの事実を認めて謝罪。示談が成立し「今後の芸能活動についても支障なく続けられる」と宣言。
▽同14日 フジ・メディア・ホールディングスの株主である米投資ファンドが第三者委員会での調査や信頼回復を求める書簡を送付。フジ側の対応について「われわれは激怒している」と表明。
▽同17日 フジテレビが定例会見。港浩一社長らが出席して騒動について釈明も、対応について批判が殺到。