金子大地 食の二刀流役 おいしく作り、おいしく食べる「やったことがない役柄」自問自答の日々
俳優・金子大地(28)が食文化への知見を深めるための“晩餐活動”に励んでいる。22日スタートのテレ東系ドラマ「晩餐ブルース」(水曜・深夜1・00)で井之脇海とW主演。おいしいものを調理し、おいしく食べる“食の二刀流”を演じる金子は「やったことがない役柄で違う一面を見せられるチャンス」と意欲的だ。デビューから節目の10周年を迎えた昨年、芸能事務所「マシットスター」を設立して独立。心機一転、難役にも前向きに演じきる姿勢を見せている。
理想の食卓とはどういうものか。目指すべき食卓とは。金子は経験のない役柄を演じきるために、自問自答する日々を重ねている。
「最近、等身大の若い男性を描く作品が多かったんですけど、やったことのない役柄なので、お話をいただいた時は素直にうれしかった。料理の準備だけはちゃんとしていかないといけないですね」。今作を新たな挑戦と位置づけている。
金子演じる耕助は、料理人としてレストランに一度は就職するもドロップアウト。それでも確かな料理の腕前を生かし、食卓で振る舞う料理を親友においしく食べてもらうための努力を惜しまない。作り手でもあり、「そこが難しいところなんですよ」と言う。
テレ東では「孤独のグルメ」シリーズをはじめ、近作の「下山メシ」など、いかにおいしく食べるかに焦点を当てたドラマが注目を浴びてきたが、「晩酌の流儀」シリーズに連なる、作って食べる食の二刀流に気合を入れている。
もっとも、自炊は「ホントたまになんです」と告白。ラーメン店のアルバイト経験はあるといい、「ひたすらタマネギを切っていた時代もありました。料理はやっていてよかったなと思いますね」と笑う。
高校の旧友で仕事に奔走するテレビ局ディレクター・優太(井之脇)はいつも粗雑な食事をしており、耕助がふるまう料理で心の回復を果たせるかが見どころとなっている。「社会にもまれて視野が狭くなった者が、ご飯、食を通して視野を広げていく。人間ドラマもしっかり描けている。そこがメインだと思います」とアピールする。
金子は北海道から上京して昨年、デビュー10周年を迎えた。22年にはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼家役を演じ注目を浴びたが「東京を歩くのはまだ、ちょっと苦手で慣れていない。基本、家にいることが多い」と明かす。
広大な大地の恩恵を受けて育ち、「北海道って独特ですよね。北海道にしかない文化がありますもんね」と、故郷への思いは強い。俳優業を生かす上でも度々帰省するといい、「一回、オフるというか、地元でリフレッシュするために帰るみたいな」と、力になっていることを明かす。
昨年は独立も果たし、新出発した。目指す俳優としての理想像は「もっとガツガツ行きたい。もっと芝居に捕らわれて傷ついてもいい。ハングリーに行こうと思っています」と、ひたむきな姿勢を見せる。金子大地は「晩餐ブルース」の耕助のように、多くの人に喜びを与える俳優として歩んでいく。
◆金子大地(かねこ・だいち)1996年9月26日生まれ、北海道出身。「アミューズオーディションフェス2014」で俳優・モデル部門賞を受賞しデビュー。18年、テレビ朝日系の大ヒットドラマ「おっさんずラブ」に出演。21年、映画「猿楽町で会いましょう」で初主演を果たす。22年、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に源頼家役で出演。24年は映画「52ヘルツのクジラたち」、「ナミビアの砂漠」に出演。趣味は釣り。
