女優で歌手の中山美穂さんが６日、都内の自宅浴室で死亡しているのが見つかった。早すぎる旅立ちに、悲しみが広がった。

　中山さんは人気絶頂だった０３年に仏・パリに移住。１０年以上の時間を異国で過ごした。当時を、デイリースポーツのインタビューで「正直、大変でした」と振り返り「私はとにかく、女性として、普通に、穏やかに生きたかったんです」と真意を明かしていた。

　パリでは、子ども中心の「本当に普通のお母さん」と主婦業に専念。デビュー以来「騒がれ方が異常」だったという日本の生活から離れ、欲しかった「普通」の生活で、心穏やかな時間を過ごしていた。

　日本での芸能生活は「幸せ」とする一方で、喧騒に「ストレスを感じているところはありました」と葛藤を抱えた中での渡仏。帰国の際に「自分が芸能人だったことを思い出されて、そっちの方が意外な感じ」と言うほど、どっぷりとパリでの生活になじんでいた。