亡くなった中尾彬さん 13年から夫婦で“終活”開始 トレードマーク「ねじねじ」も処分

 バラエティー番組やCMへの出演などでも人気を博した俳優の中尾彬さんが、16日に心不全のため81歳で死去していたことが22日、分かった。所属事務所「古舘プロジェクト」が発表した。葬儀・告別式は妻で女優の池波志乃(69)ら近親者で営まれたという。中尾さんは1961年に日活ニューフェイスに合格し、64年に本格デビュー。二枚目から悪役まで幅広く演じた。私生活では78年に池波と結婚し、芸能界きってのおしどり夫婦として知られる存在に。一方で2013年には都内の寺に墓を建立し、遺言書を作成するなど“終活”を開始していた。

 著書「終活夫婦」によると、中尾さん夫婦が“終活”を始めたのは2013年。2006年に池波が、07年に中尾さんが大病を患ったことから人生の締めくくりを意識し始め、公証役場で財産リストを作ったのがそもそものきっかけだった。

 まず遺言書を作成し、自宅近くの寺に墓を建てることからスタート。墓は「飲み友達の石屋」に依頼し、「角がない石が三段、横たわっている」という破天荒なもので、墓石には「無」と記されている。

 その後、中尾さんの実家の土地に建てたアトリエや沖縄のマンションといった不動産を処分。さらにトレードマークの「ねじねじ」など、自宅内に保存していたさまざまな品物も処分した。著書によると、「大量にあった食器や洋服はびっくりするくらい安くて(池波)」と、二束三文で手放したものも多かった。

 さらに進めたのが、人間関係の断捨離。釣り仲間などのプライベートでの友人と会うこともなくなった。また、そもそも「同業者とばかり話していて、何が楽しいの(中尾)」「一匹狼であるはずの役者がわいわい群れるのは難しい(池波)」という信念のもと、芸能界には友人と呼べる存在はほとんどいなかったという。

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