COMPLEX 13年ぶり復活ライブ 2時間半全24曲 吉川晃司シンバルキック新バージョンも披露

 歌手の吉川晃司(58)とギタリストの布袋寅泰(62)による音楽ユニット・COMPLEXが16日、13年ぶりに復活し、東京ドームで能登半島地震復興チャリティーライブを行った。15日と2日間で10万人を動員した。吉川は1月に外傷性白内障で両目に人工の水晶体の移植手術を受け、医師から激しい運動を制限され、ライブ名物のシンバルキックが封印危機にさらされていたが、体に負担をかけない形へ改良された“新シンバルキック”を披露した。

 日本ロック界のツートップによる“伝説のユニット”が13年ぶりに帰ってきた。観客5万人の手拍子に迎えられ、ステージ両サイドから登場した2人。舞台中央でガッツリ握手を交わし、ニヤリと笑って1曲目に選んだのは、代表曲「BE MY BABY」だ。

 同曲ラストで吉川が“封印”を解き、いきなり代名詞的パフォーマンスのシンバルキックを繰り出した。身長より高い位置にあるシンバルを後ろ回し蹴りで鳴らすシンバルキック。1月の手術以降、医師から「激しい衝撃に注意してください」と忠告されていたが、手を床について側転気味にキックする形を編み出した。不死鳥の如くステージへ舞い戻った吉川は、通常のシンバルキック2回、新シンバルキック1回をさく裂させ、会場のボルテージを一気に押し上げた。

 COMPLEXは88年に結成され、わずか2年弱で活動停止した伝説のユニットだ。1月の能登半島地震を受け、復興の力になりたいという2人の思いが融合。11年の東日本大震災復興チャリティーライブ以来、13年ぶりの復活となった。吉川は「束ねれば、奇跡が起こせる。今夜は共に被災地にエールを。そしてみんな存分に楽しんで。よろしく」と呼びかけた。

 2時間30分に及ぶステージでは、ほぼノンストップで「恋をとめないで」「1990」を含む全24曲を披露。吉川と布袋が向かい合ってギターをかき鳴らす場面では、激しい音色の応酬に「ウォ~!」と観客は総立ちに。布袋は「復興支援のために集まった僕たちだけど、久しぶりに吉川とやると熱いモノがよみがえってきた。あの日の少年少女たちが集まってくれた」と笑顔。懐かしい楽曲の数々で、観客を青春時代へいざなった。

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