御子柴彩里 祖父・原田芳雄さんから学んだ役者魂 日テレ系「花咲舞-」ヒロイン同僚銀行員役で出演中

 女優・御子柴彩里(26)が、祖父・原田芳雄さん(2011年死去、享年71)の役者魂を継承し、飛躍の年にしようと張り切っている。現在、日本テレビ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」(土曜、後9・00)に主人公(今田美桜)の同僚の銀行員役で出演中。今後はさまざまな役への挑戦をしたいと意気込む。幼少期から接してきた「芳雄」と呼ぶ祖父から授かった“金言”とは-。ありのままに明かしてくれた。

 祖父のような俳優に近づきたいかを尋ねると、御子柴は正面を見つめて口を開いた。

 「ちょっと恐れ多いです。私は私として、今の時代の歴史に少しでも残していけたらいいなと。どうしても、芳雄にはなれないので」

 名前で呼ぶのは祖父の教えでもある。「小さい頃、運動会で(友だちが)お父さんって呼ぶのを聞くと、おとうって名前の人がいっぱいいるなと思っていました。おじいちゃんと言うと気持ち悪がられましたし」と笑う。原田家の人々は全員、敬意を表して原田さんのことを「芳雄」と呼ぶ。

 幼少期に「芳雄」と、そこに集う俳優らと遊んだ経験が、俳優を志すきっかけとなった。「大人の本気の遊びをたくさんしてくれた。皆さんすごくキラキラしていて、すごく楽しかった。学校とか、保育園よりも一番楽しい場所が原田家にはありました」。時には、輪になり、ろうそくを1本立てて怖い話をした。そこで話す俳優らの迫力に魅入られていった。

 原田さんは御子柴が中学生だった2011年に死去。その後、作品を何度も見返すようになった。好きな作品は主演作の「寝取られ宗介」や全作出演している鈴木清順監督の大正浪漫三部作。「いつの時代で見ても面白いと思う。すごく新鮮で」。俳優としての祖父について「毎回役を生きているというのを感じていて、そこは尊敬する部分であり、盗みたいなという部分です」。偉大な祖父を意識して学ぶ日々だ。

 昨年は、フジテレビ系ドラマ「パリピ孔明」で初のレギュラー出演を果たした。毎話、さまざまな役どころで登場。「現場で、いろいろ学ばせていただきました。すごく楽しかった」と振り返る。

 祖父からは固定観念がないところが、いいところと褒められた。「指摘されたことは『世の中、絶対はないから。絶対って使っちゃダメだよ』と言われて、なるべく言わないように過ごしてます」。役へのアプローチは、いろいろな方法があると心に刻んでいる。

 今後は未経験の舞台にも挑戦したいと明かす。「真面目っぽいものを演じることが多いけど、コメディー的なものもやりたい。見るのもすごく好きなので、挑戦できる機会があれば」。高みを目指してまい進する。

 ◇御子柴彩里(みこしば・あやり)1997年6月29日生まれ。東京都出身。日大芸術学部映画学科卒。18年にTBS系ドラマ「チア☆ダン」に出演後、23年には映画「♯マンホール」、「静かなるドン」に出演し、同年にフジテレビ系ドラマ「パリピ孔明」にも出演した。現在は日本テレビ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」に出演中。趣味・特技は三味線、ギター、フラダンス、韓国語(TOPIK2 5級)。身長160センチ

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