エイベックス・松浦会長 他人に資金管理任せ50億円失った過去明かす 「責任も自分にあることを忘れてはならない」

 エイベックスの松浦勝人会長が27日、自身のX(旧ツイッター)を更新。他人に管理を任せた結果、多額の負債を抱えた経験を明かした。

 松浦氏はXで「前にも話した話ですが、僕は過去、50億円の大金を失った経験があります。なぜかというと、私が相手を過信していたからです」と告白。相手は地元の後輩だったとし、「彼は私を尊敬してくれていて、avexが上場した際、私に代わってお金の管理を申し出てくれました。『大変だろうから全て管理するよ』という彼の申し出を信じ、全てを彼に任せました」と説明した。

 その結果「数年間は問題なく運営されていました。彼の不動産事業も順調に見えましたが、実はその中に落とし穴がありました。彼が投資した案件が詐欺で、彼自身も騙されてしまったのです」という。「彼からの正直な話を聞いた後、騙された本人を責める気にはなれず、その問題を追及しませんでした。しかし、これが原因で次々と実態のない案件が表面化し、結果的に約50億円を失うことになりました。上場時には50億円の現金があったのに、結局はマイナス50億円の負債を抱えることになりました。つまり、実質100億円を失った計算です」と衝撃の結果を告白した。

 完済までには約10年を要したという。しかも2009年、かつて所属していたミュージシャン・小室哲哉が詐欺事件で逮捕されたことで、解決金など「6・5億円を肩代わりする羽目になりました」と回顧。度重なるトラブルの結果、「このようなことから私はいろいろな場所で実はそんなにお金を持っていないとよく言うのです」とつづった。

 その上で「突然お金が手に入ったときに、身近な信頼できる人に全てを任せがちですが、信じたのが自分自身である以上、その責任も自分にあることを忘れてはならないのです」と自戒も。「もちろん、全ての借金の返済は自分で行いました」と締めくくった。

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