タカラジェンヌ育成の宝塚音楽学校で文化祭ゲネ「110年の歴史を胸に新たな世界に」
タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校の卒業公演となる「第110期生 文化祭」(16~18日)のリハーサルが15日、兵庫・宝塚バウホールで行われた。
第1部が日本舞踊と歌、第2部が演劇(A・B組)、第3部がダンスの構成。オペラや宝塚の名曲を披露した。クラシックボーカルでは田渕蓮華さんや、田良結芽さんらが圧倒的歌唱力を見せた。
芝居は文化祭では珍しい日本物「吉野山・雪の別れ」(作・演出谷正純)で、この日はA組が出演し、源義経役の山本ゆりさん、佐藤忠信役の橋本実貴さん、静御前役の溝口薫子さんらが熱演。また客席降りなど、これまでにはない演出となった。
2022年に入学した110期生は、コロナの影響で予科のときにはリモート授業も。だが宝塚の舞台に必要な歌、ダンス、芝居など舞台に必要な芸事を研さん。見事な歌やダンスを披露した。
39人の本科生を代表して田良さんが「110年の歴史を胸に、新しい世界に羽ばたいてまいります」とあいさつした。
110期生は3月1日の卒業式を経て宝塚歌劇団に入団。3月30日開幕の宝塚大劇場月組公演「Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!」(~5月12日)で初舞台を踏む。