佐藤浩市「次は80代」で受賞!? ブルーリボン賞・助演男優賞 父・三國連太郎さんと同じ流れで3冠

 東京映画記者会(デイリースポーツなどスポーツ紙在京7社で構成)が制定する「第66回ブルーリボン賞」の各賞が23日、決定した。授賞式は2月8日に都内で開催。4年ぶりの実施となる。

 写真撮影中に「ブルーリボン賞っていつぶりかなぁ?」と記憶を探った。1981年に「青春の門」「マノン」で新人賞、2002年に「KT」「うつつ」で主演男優賞を受賞。記者たちに教えられた助演男優賞の佐藤浩市(63)は「じゃあ、次は80いくつだな」と目尻を下げた。

 新人、主演、助演と3冠を獲得したのは、父の三國連太郎さんと同じ流れ。三國さんは51年に「善魔」で新人、60年に「大いなる旅路」で主演、79年に「復讐するは我にあり」で助演を受賞したのち、89年に「利休」で再び主演男優賞に返り咲いている。

 伝え聞くと「親父もそうなんだ。また感慨深いですね。主演、もう1回ですね」とニヤリ。昨年は9作に出演し「物量作戦ですから」とおどけるが、そのすべてでさすがの存在感を見せつけた。

 「いい意味で好きなことをやりながら作品の幅を広げられるのが助演のあるべき姿だと思う。それを学ばせてもらったのはやっぱり三國連太郎。晩年の三國の作品の有り様っていうかな。若い頃は主役を食いたいって欲求だけが特化してた自分は確かにいたけど、それが40何年やっていると多少はわかってきてるつもりではいますね」

 「せかいのおきく」では、息子の寛一郎(27)と共演。将来的な3世代受賞が期待されるだけに「彼がそう思ってくれると嬉しいですけどね」と父の顔をのぞかせた。

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