中村メイコさん「偉い奥さんになる自信はないけど、可愛い奥さんになりたい」 デイリースポーツに語っていた

 ラジオやテレビの草創期から活躍した、女優の中村メイコ(なかむら・めいこ、本名神津五月=こうづ・さつき)さんが肺塞栓(そくせん)症のため、昨年12月31日午後10時45分に都内の病院で死去していたことが7日、分かった。89歳。東京都出身。所属事務所のホリプロが発表した。既に親族での密葬を済ませた。喪主は夫で作曲家の神津善行(こうづ・よしゆき)氏(92)。後日お別れの会を開く予定。

  ◇   ◇

 中村さんは1955年、初の小説「ママ横をむいてて」が映画化され、主演も務めた。同年のデイリースポーツでは、クランクイン時に緊張の面持ちで語っていた。

 「ほんとにけんそんでなくとても大それた生意気なことをしているような気がして仕方ありません。文章と違って映画になるとリアルなタッチで現れてくるのですからほんとにこわいと思います。私が映画に出たのはほんの小さい時のことですからセットに入ると故郷へ帰ってきたような気がする半面、映画をとるのは初めてのような気もするんです」

 57年に神津氏と結婚。56年2月に婚約を発表したが、すぐには入籍しなかった。

 57年9月、“永すぎる春”についてデイリースポーツが聞くと「結婚してしまえばとてもいいダンナ様になってくれるだろうし、落ちついてしまうんじゃないかしらって気がするんです。彼のことといっしょに仕事のことを考えると、もうしばらく遊ばせといてあげたいなあって気持ち」と説明。「偉い奥さんになる自信はないけど、可愛い奥さんになりたいと思うわ」と理想を描いていた。

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