河合郁人 涙のA.B.C-Z卒業 5人で最後のステージ「僕は新しいステージに行きます」

 5人そろって歓声に応えるA.B.C-Zの(左から)塚田僚一、河合郁人、橋本良亮、戸塚祥太、五関晃一(撮影・伊藤笙子)
 塚田僚一(左)、橋本良亮(右)と肩を組み、客席を見つめる河合郁人
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 人気グループ・A.B.C-Zが21日、東京・帝国劇場で舞台「ABC座 星(スター)劇場2023 ~5Stars Live Hours~」の千秋楽を迎えた。同公演をもってメンバーの河合郁人(36)は、グループを卒業。5人で最後となるステージを務めた河合は、あいさつで感極まって涙を流しながらも「僕は新しいステージに行きます」と前を向いた。

 あふれる思いを抑えることができなかった。舞台中央であいさつに立った河合は「今日で、僕はA.B.C-Zの一員としてステージに立つのは最後になります」と切り出した。劇場を埋めたファンに「みなさんとの思い出は消えません。強がっていろんな約束しちゃったけど、かなえられなくてごめんね。僕の力不足です」と涙ながらに語ると、すすり泣く声が響いた。

 5人最後の舞台は特別なものだった。「ABC座」はデビュー以来、毎年上演を重ねてきた舞台。改修が予定されている帝国劇場では最後の「ABC座」だった。7日から始まった全23公演は全日即日完売。メンバーだけでなく、共演したジュニアも含め全力のパフォーマンスで公演期間を駆け抜けた。

 これからも河合は前へと進む。9月22日の脱退発表時に掲げたように、今後は自身がMCでの冠番組を持つ夢に向かってソロ活動を始める。

 橋本良亮(30)が「これからの河合郁人にも注目です」と話せば、塚田僚一(37)は「良い形で送り出したいと思っていたが、それできたんじゃないのかな」と納得の表情。五関晃一(38)は「河合がMCをやっている番組で『この人、昔A.B.C-Zだったんだよ』と言われるよう、お互いでっかくならないと」と話し、戸塚祥太(37)も「僕ら4人も河合君の物語も続きます。応援してください」と語った。

 ファン、そしてメンバーに背中を押された河合は「メンバーに迷惑をかけ、楽しいこともしたけど、こうして背中を押してくれる。僕は新しいステージに行きます。これまでのことを背負って進んでいきます」と覚悟をにじませた。

 カーテンコールではファンと一緒に2曲を熱唱してフィニッシュ。河合は高らかに「行ってきます!」。笑顔で明るく未来へと足を進めた。

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