小芝風花「生涯役者」を宣言 26歳で11歳からの役 NHKBS「あきない世傳 金と銀」で時代劇初主演

 女優・小芝風花(26)の演技への熱量は年々増すばかりだ。8日にスタートしたNHKのBS時代劇「あきない世傳 金と銀」(金曜、後7・30)で時代劇に初主演。男社会の商いの世界で奮闘する主人公・幸を、11歳の少女時代から熱演している。本紙などの取材に応じた小芝に、「走り抜けた」という1年や演技への向き合い方などについて聞いた。

 「ウソでしょ!?」。今作の出演が決まった時の、小芝のリアクションだ。26歳にして11歳からの役。驚くのも無理はない。

 女性が学問を探究することができなかった江戸時代中期、呉服屋の奉公人・幸が商道に奮闘しながら成長する物語。実年齢との差にギャップを抱きつつも「これが好きって決まった時に、その方向にまっすぐ向かっていく感じは似てるかな」と、好奇心旺盛な主人公に自身を重ねる。演じるにあたっては「声のトーンを高くしたり、ちょっとリアクションを幼く」調整しているという。

 やりやすい部分もある。物語の舞台は大阪。大阪出身の小芝にとって関西弁はお手の物で「感情が普段は関西弁なので、感情移入しやすいし、お芝居もしやすい」と話す。

 女優デビューから11年。数々の恋愛ドラマにも出演してきた。今作も恋愛要素があり、「命令婚」などの縛りがある江戸時代の恋愛事情を「すてきだと思う。縛りがあるからこそ、ちょっと手が触れるだけでのドキドキ感とかは今の人だと味わえない。その純粋さ」と熱弁。自身はそういったシーンに「ドキドキを自分の中でどう表現したらいいか考えながらなので、あんまりドキドキしてなかったかも」と苦笑した。

 今年は「波よ聞いてくれ」、放送中の「フェルマーの料理」などドラマ5作品に出演するなど多忙を極めた。そんな中での息抜きは旅行。「(休みが)2日あったら『飛行機、乗ろう』と思って。福岡も行ったし、祖父母の家と姉の家族がいる大阪にも日帰りで行って、おいっ子に会いに行く」と元気を注入。溺愛している「おいっ子に服を買うこと」にハマっているという。

 今年一年を「走り抜けた」と清清しく振り返る。「私にイメージないだろうなって役柄も挑戦できた」と、俳優としての幅が広がったことを実感。挑戦はこれからも続く。「年齢を重ねれば重ねるほど、できる役割は変わる」と意欲を示し、「セリフが覚えられなくなったら辞めるかな」と、笑顔で“生涯現役”宣言した。

 ◆小芝風花(こしば・ふうか)1997年4月16日生まれ、大阪府出身。2012年、ドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。15年、映画「魔女の宅急便」で第57回ブルーリボン賞新人賞。16年、NHK連続テレビ小説「あさが来た」に出演。19年、本紙でコラム「小芝風花のこばなし」連載。来年1月からフジテレビ系連続ドラマ「大奥」でも主演。趣味はギター。特技はフィギュアスケート、編み物。身長158センチ。

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