流行語「観る将」トップテン入り「時代を超えて将棋が進化し続けている証」脇謙二九段
自由国民社「現代用語の基礎知識」選2023ユーキャン新語・流行語大賞の発表・表彰式が1日、都内で行われ、「観る将」がトップテンに輝いた。観る将棋ファンの略で、藤井聡太八冠(21)の活躍やAI評価値の進化により、将棋を観戦するファンが増えたことによる。
受賞者の日本将棋連盟を代表し、専務理事の脇謙二九段(63)が表彰盾を受け取った。「観る将という言葉は十数年前でしょうか、梅田望夫さんより、指して楽しむ将棋から、見て楽しむのを提案されました。観る将という言葉が徐々に浸透しまして、今は一般化した言語となりました。時代を超えて将棋が進化し続けている証でもあります。将棋ファンの皆さまと一緒になって、美しい将棋文化を発展させていきたいと思います」とあいさつした。
司会から将棋観戦のポイントを問われ、「終盤になると最後は人間と人間の戦いになりますので、人間性やモラルを見てほしい。表情やしぐさですね。藤井八冠でも形勢が苦しいときは激しい表情になります」と語った。
