NEWS加藤シゲアキ 構想期間約3年に及んだ長編小説「今出して良いのか」葛藤も

 作家としても活躍するNEWS・加藤シゲアキ(36)が24日、都内で25日に発売される最新長編小説「なれのはて」(講談社)の発売記念会見を開いた。

 本作は一枚の古い絵の謎から物語が展開し、日本最後の空襲の一つといわれる秋田の土崎空襲にまつわる作品。2年ぶりの新刊で448ページ、構想期間は約3年に及んだ大作で、加藤が温め続けたテーマだという。

 会見では、創業者である故ジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れる事務所問題についても質問が飛んだ。加藤は「まず被害者に配慮し、自分たちが一番、組織や会社に厳しい目を向けるべきと思っている」と自身の思いを明かした。

 また「この小説はちょっとジャーナリズムみたいな部分があり、メディアの話も関わってくるので、この小説を今出して良いのか、出すべきなのか、すごく葛藤した」と吐露。その上で「作家業として、この会社にいる必要があるのかと言われると思いますが、僕個人の現在の意見は、内側から監視をしたい」と語った。

 そして「内側から、その組織を見つめたい。いつか執筆をする上で、そこが何か大きなテーマになるかもしれない。おこがましいけれど自浄作用の一端を担えれば」と話した。

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