元宝塚歌劇団月組娘役スターのゆいかれん（年齢非公表）が、映像の世界に本格参戦した。４月に宝塚を退団し、７月にドラマデビュー。間髪入れずに、放送中の日本テレビ系ドラマ「秘密を持った少年たち」（金曜、深夜０・４０）で、初のレギュラードラマ出演を果たしている。

　ステージとは異なるカメラ前での演技。映像の現場について「宝塚は１カ月半かけて一つの舞台を作るけど、映像は時間がない。戸惑いというよりも新鮮で、新しい環境が楽しい。宝塚は慣れ親しんだ仲が多いけど、初めましての人がいる環境で苦労がありました」と違いを語った。

　ホームとも言える宝塚を離れ、寂しさは「ある」と即答する。退団後に月組公演を鑑賞したところ、ともに修練してきた仲間の姿に涙が出てきたという。「ただ今はすごく充実している。宝塚に入れて良かったし、これから純粋にファンとして見られるのがうれしい」と、新たな喜びも見つけたようだ。

　第二の人生を考える年頃にさしかかって「映像の方で新しいことをやってみたい」と思い立ち、宝塚から巣立ちを決めた。「誰かがたどってきた道より自分ができることをコツコツやっていきたい。宝塚時代とは一味違った姿をお見せできたらうれしい。ファンの皆さんのおかげで頑張れたので、これからも恩返しできるように頑張ります」ときっぱり。映像でも“かれん”な花を咲かせていく。

　◆ゆいかれん　９月６日生まれ、愛知県出身。元宝塚劇団月組娘役。１３年、宝塚音楽学校に入学。１５年４月、１０１期生として入団。今年４月、劇団を退団。俳優活動を本格的に始めるため、芸能事務所「アービング」に所属。宝塚時代の「結愛かれん」から、退団後は「ゆいかれん」に改名。ＴＢＳ系「１８／４０～ふたりなら夢も恋も～」でドラマ初出演。１０月期の日本テレビ系「秘密を持った少年たち」で連続ドラマレギュラー初出演。