俳優の藤竜也（８１）が２０日、大阪市内で行われた主演映画「高野豆腐店の春」（８月１８日公開）の取材会に三原光尋（５９）と出席した。

　昔ながらの小さな豆腐店を営む父と娘の愛情を描いた物語。撮影に向け、本物の職人から豆腐の作り方の指導を受けた藤は「必死でした。どこに手をかけて、どんな指でつかんでどうしているのか」と動きを観察。熟練した技を猛スピードで吸収するため「その時は（職人の）おやじの肝をつかんで食っちゃいたいくらいの気持ちでした」と振り返った。

　三原監督とは「村の写真集」（０５年）、「しあわせのかおり」（０８年）に続く３度目のタッグ。藤は「人間賛歌の３部作になる」と今作への出演を決めたが、三原監督からは「８５（歳）くらいになったらまた」と次作への誘いもあったという。

　今年はデビュー６０周年の記念イヤー。体作りのために特別なトレーニングはしていないというが、「ウオーキングしています。公園のベンチでこう（腕立て伏せ）したり、鉄棒やったり」と健康法を語った。