宝塚 花組トップ柚香光 軽妙なジャパネスクオペレッタ好演 片岡千恵蔵主演「鴛鴦歌合戦」原作
宝塚歌劇団花組公演「鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)/GRAND MIRAGE!」が7日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。1939年公開の、片岡千恵蔵主演の同名オペレッタ映画が原作の舞台は、トップスター柚香光を中心とした、肩のこらない娯楽作に仕上がった。
原作がオペレッタだけに、すぐに歌い出す人々が軽妙。そんな中、柚香演じる礼三郎は女性にもてながらも、なぜか人との距離を取りがち。ひたすら格好よく、しっかりと人物造形されている。映画を原作にしつつも、宝塚のオリジナル部分も組み入れられ、大団円に向かって突き進む。
トップ娘役・星風まどか演じる隣家の娘・お春は、骨董好きですぐに散財する父を支え、礼三郎に対しては一途で愛らしい。「ちぇ」の口癖もかわいらしく、セリフ回しも往年の映画をほうふつとさせる。
骨董に目がない殿様・峰沢丹波守の永久輝せあは、お春にも手を出そうとするが、憎めない明るさを持つ。その弟・秀千代役の聖乃あすかも振り切った演技を披露した。
レビューは岡田敬二氏の『ロマンチック』シリーズの第22作で、これぞ宝塚!という王道作。衣装の色合いも美しく、耳なじみのある曲でつづられている。また6月10日に亡くなった、元宝塚歌劇団理事の羽山紀代美氏が振り付けを手がけたボレロの場面も上演され、客席からひときわ大きな拍手が送られていた。
また柚香の同期でスターだった水美舞斗が専科に移動し、星組から綺城ひか理が組替え。永久輝が大きな羽を背負った。
初日の前日に行われたゲネプロの終演後のあいさつでは、柚香が「ここにいない生徒の思いも胸に、千秋楽まで全員でいきたい」と休演者の分まで疾走することを誓っていた。
宝塚大劇場は8月13日まで。東京宝塚劇場は9月2日~10月8日。
