倉本聰氏 「生きている間に撮っておきたい」集大成は大人の恋 映画『海の沈黙』制作発表

 脚本家の倉本聰氏(88)が16日、北海道小樽市内で映画「海の沈黙」(24年公開予定)の制作発表会見に、主演の本木雅弘(57)、小泉今日子(57)、中井貴一(61)らと登場。「海へ~See you~」(88年)以来、36年ぶりとなる映画脚本で、50~60年ほど構想を温めてきた作品は「もうすぐ死んじゃいますから、生きている間に撮っておきたい」と語る集大成となる。

 作品のテーマは「大人のラブストーリー」。世界的な贋作(がんさく)事件の犯人と疑われる、かつて画壇から追放された天才画家を本木が演じ、その画家のかつての恋人を小泉が演じる。撮影現場を見守った倉本氏は「これだけ良い役者がそろってくれた。本当に気分の良い現場で感無量」と手応えを口にした。

 長期にわたって構想を温めてきた。1960年に贋作(がんさく)が発覚し、重要文化財の指定が取り下げられた「永仁の壺事件」など、複数の実話をベースに「いろんな風に膨らませていって、今回やっと作品になった」という。このタイミングでの実現化は「もうすぐ死んじゃいますから」と冗談を飛ばしながらも「生きている間に撮っておきたい」と語る。何度も書き直して仕上がった台本も「まだ書き換えたいという部分は今もあります」と情熱が衰えることはない。

 主演の本木とは、意外にもこの日が初対面。本木は「そのオーラに圧倒されて頭が混乱しています」と話すが、倉本氏は以前から演技にほれ込んでおり「もう何十年ぶりのラブレターがやっと相手に渡ったという感じ」と笑った。

 小泉が「エンターテインメント全般がとてもわかりやすくなっている中で、倉本先生が書かれた台本は成熟した大人の劇術、文学の世界」と語るように、見るものの想像をかき立てる倉本作品。大人の恋を扱うことに「愛っていうのは永遠のものじゃないですか」と語り「自分だって頑張りたい。(以前、65歳年下との交際がうわさされた)クリント・イーストウッドを超えようと思っていますよ」といたずらっぽく笑う米寿の巨匠。その集大成に注目が集まる。

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス