結成１０年未満の芸人で競う関西若手の登竜門「第５３回ＮＨＫ上方漫才コンテスト」が９日、ＮＨＫ大阪ホールで行われ、コントを得意とするコンビ・スナフキンズが爛々との決勝を制し、初の本選出場にして優勝した。

　１回戦では立ち飲み屋のコントで丸亀じゃんごとの同票になり、決選投票の末、勝ち抜きが決定。審査員の俳優・内藤剛志から「仲の良さなのか、安心して見られる」と評価された。決勝戦は反抗期のコントで過半数の４票を獲得した。松永ボディ（３０）は「まだ夢の中にいるみたい。コントで大阪を盛り上げられたら」と夢見心地で喜び、朝地亮介（３１）は「こんな大勢のお客さんの前で、豪華なセットでやらせていただくのは初めてで緊張したが楽しかった」とぎこちなく語った。

　よしもと漫才劇場所属で、ＮＳＣ３４期の同期生。当初はそれぞれ別のコンビで活動していたが、解散を機に２０１７年にコンビを結成した。仲がよく、バイト先も同じ。朝地は「明日もバイトあります。駐輪場の自転車がちゃんと置いてあるか確かめる仕事です」と話した。

　ＮＨＫの歴史ある賞を獲得し、松永は同局の子ども向け教育番組「天才てれびくん」を「高校生の時、録画して見ていた」と告白。「『天才てれびくん』は絶対いつか出たい」とリクエストしていた。