市川團十郎 父の姿に感無量「十二世市川團十郎十年祭 特別展」 「役者の先人として勉強になる」
歌舞伎俳優の市川團十郎(45)が1日、東京・歌舞伎座ギャラリーで、「十二世市川團十郎十年祭 特別展」(2-27日)のオープニングテープカットを、妹の舞踊家・市川翠扇(43)とともに行った。
実父である十二世團十郎の歩みをまとめた展覧会に、團十郎は「いやぁ…、懐かしい」とつぶやき、「父の生い立ちから分かりますし、父が言っていたことをあらためて振り返る場所になった。私自身も体験させてもらってうれしい」と感無量の様子。その上で「僕は役者目線で父ですが、役者の先人として見てしまうのでなにか勉強になる」と語った。
翠扇は「私は兄とは違い、父としての存在を10年ぶりに感じた。このような機会を頂いて、当時の父との思い出など感情がこみ上げてきて感慨深い」としみじみ。目に涙をためながら思いを語る妹の姿に、團十郎は「分かる。泣きそうになるよね。分かる」と共感していた。
