将棋の第４８期棋王戦五番勝負第４局が１９日、栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で指され、藤井聡太竜王（２０＝王位・叡王・王将・棋聖との五冠）が渡辺明棋王（３８＝名人との二冠）に１３２手で勝利し、対戦成績３勝１敗で棋王を初奪取。史上２人目の六冠を２０歳８カ月の最年少で達成した。同日午前放送の第７２回ＮＨＫ杯テレビ将棋トーナメント決勝戦では、佐々木勇気八段（２８）に勝利し初優勝。今年度、参加資格のある４つの一般棋戦を全て制し、将棋界初の四冠を達成。２つの金字塔を打ち立てた。

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　「決まった」「七冠も見えてきた」。将棋の藤井五冠が最年少での六冠となった１９日、地元・愛知県瀬戸市の商店街ではファンらが偉業をたたえた。

　至るところに藤井六冠を応援する絵が掲げられた「せと銀座通り商店街」。店先のモニターで対局の様子を中継し、ファンらが戦況を見守った。シャッターに磁石の駒を張って、盤面を再現し、戦況を分析する人もいた。

　愛知県尾張旭市の堀之内成至さん（７６）は「すごい将棋だった。名人戦も死闘になるだろうが、勝ってほしい」と話した。