鶴瓶 感謝の弔辞「こいつに師匠にしてもらった」 笑いあり涙あり、笑福亭笑瓶さんと最後のお別れ 葬儀・告別式

 22日に急性大動脈解離のため66歳で死去したタレント・笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい、本名・渡士洋=とし・ひろし)さんの葬儀・告別式が26日、東京・築地本願寺で営まれた。師匠の笑福亭鶴瓶(71)が弔辞を読み、爆笑エピソードも交えつつ、「こいつに師匠にしてもらった」と感謝の思いを吐露、集まったタレントや関係者約200人が、涙と笑いで見送った。会場周辺にはファン約200人が詰めかけ、人気者の早すぎる死を惜しんだ。

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 師弟関係の42年間は親友のような関係だったという2人。66歳という若さで先に逝った弟子へ、鶴瓶は心からの言葉を贈った。

 参列者によると、鶴瓶は22日に最後の対面をした際のことを回顧。笑瓶さんの手を握った時に「初めて肉親になれたような気がしました」と吐露した。若くして弟子を取り、不安を抱きながら過ごした日々にも触れ「自信がなかったけど、こいつに師匠にしてもらった」と語った。

 鶴瓶は笑瓶さんの弟子入りを3回断ったが、鶴瓶の師匠である故・六代目笑福亭松鶴さんの「上方落語の人数を増やし、テレビで人気が出る落語家を出したい」という一声で弟子にした。それだけに「『俺のとこによう弟子に来てくれたな。ウチの師匠が望む噺家の形になってくれたな』って、本当にそう思いました」と感謝。参列者からはすすり泣く声が漏れた。

 一方で、笑瓶さんの急死に慌てふためく弟子・笑福亭笑助(46)の様子は面白おかしく説明。全国的に有名な築地本願寺で「密葬する」との報告には「どんな密葬やねん」とツッこみ、返礼品の内容について質問され「そんなん俺が決めるん?」と回答したことも明かし、笑いも誘った。

 最後には、「智子ちゃんと笑助のことは俺に任せてください。生きてる限りなんとかします。とにかく安らかに眠ってください。ありがとう」と語りかけた。家族、弟子、師匠と多くの人に愛された笑瓶さんだけに、出棺の際には約200人のファンが集まり、手を合わせた。

 参列者たちは笑瓶さんとの最後の別れを惜しみつつ、鶴瓶の弔辞を絶賛。フリーアナウンサーの徳光和夫氏(81)は「鶴瓶さんを師匠に選んだところが彼の才能。(弔辞は)故人を送るにはこれ以上ない素敵な言葉だった」と感じ入った。

 ◆主な参列者 笑福亭鶴瓶、東野幸治、寺門ジモン、松嶋尚美、山田邦子、松村邦洋、ガダルカナル・タカ、劇団ひとり、島崎和歌子、嘉門タツオ、榊原郁恵、モト冬樹、つまみ枝豆、清水国明、深沢邦之、山口良一、森本毅郎、八木亜希子、小島奈津子、松尾伴内、江口ともみ(順不同、敬称略)

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