昨年７月に高額投資トラブルが発覚し、活動休止していたＴＫＯの木本武宏（５１）が２３日、都内で会見を行った。騒動後初めてとなる公の場で、解決に向かっているトラブルについて自らの口で説明し、反省の思いを語った。後半には相方の木下隆行（５１）が登場。自身もかつてパワハラ疑惑などで騒がせ、所属していた松竹芸能を退社したことから「不祥事コンビ」と自虐連発で笑わせ、３年ぶりのコンビ“復活”を宣言した。

　　◇　　◇

　３年ぶりとなるＴＫＯの２ショットが実現した。

　木下は登場早々「もう１人の問題児です。木本がお騒がせしました。僕は３年前にお騒がせしました。こんな形で２人が並んでおります。情けない話ですけども、改めてすみませんでした」と謝罪。続けて「不祥事コンビではございますが、フリーで前に進めることはうれしく思っております。Ｗトラブル会見です」と自虐を交えつつ、前を向いた。

　会見が実現し「木本がようやく真実を自分の口から話せること、本当によかった。この日を本当に待っていた」と目に涙を浮かべた。２人はフリーからの再出発となり、木下を松竹へ呼び戻したいと青写真を描いていた木本は無念を口にしつつも、「とにかく２人でそろうことができました」と目を潤ませた。

　新生ＴＫＯのホームページも開設し、２月５日には、２人の地元・大阪市でトークライブ「喋るＴＫＯ」を行うことも発表。すでにネタ作りも始めており、今後はコントライブで全国を周りたいと口をそろえた。木本はＹｏｕＴｕｂｅにも興味があるようで、木下のチャンネルにも出演交渉中だという。

　騒動で最初は芸人を辞めたいとまで思い詰めた木本。テレビで活躍する若手を見て、「やっぱりすごいな、お笑いは」と実感した。昨年末から周囲に復帰を勧められ「もう一回、頑張っていこう」と復帰を決意し、会見の場を設けた。

　「僕らは今、崖っぷちです。崖っぷちというか落ちています。落ちたらまずは崖に登ることをしないといけない。情けない姿を笑ってもらえる日が一日でも早くくるように、信頼を取り戻せるようにまっすぐ。よろしくお願いします」と木本。

　苦境を共にした相方と這い上がっていく。