「SLAM DUNK」井上雄彦氏、アフレコ2年間つきっきり!桜木花道声優が告白

 大ヒット中のアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」で桜木花道の声を担当している声優でタレント・木村昴が8日に放送されたTBS系「アッコにおまかせ!」に出演し、原作者でもある井上雄彦監督の濃密な演出について語った。

 公開前にはアニメ放送時から声優が変更になったことも話題となった。木村は「プレッシャーもすごいあったんですけど、運命的なものも感じたので、心を込めて一生懸命やろうという気持ちで臨みました」と作品への思いを語った。

 収録では、井上監督が「生々しさ、リアリティー」にこだわっていたと説明。「声優人生でまったくやったことのないお芝居に挑戦してる。なるべく生々しい、実写映画に近いお芝居をしてる」とアニメ的な極端な演技は排除したことを明かした。

 公開まで、作品の情報が極秘にされていたこともヒットにつながっているが、木村は「めちゃくちゃ言いたかったです」と機密保持に苦心したと語った。「アフレコ自体も2年くらいの歳月をかけて収録したんです。一言に3時間かけて収録する時もあったり、2行のせりふを丸1日かけてとか」と通常のアニメでは考えられないようなスケジュールだったことも明かした。

 井上監督もアフレコにつきっきりだったという。「井上監督がぼくの横にずっといて収録している感じだったんです」とブースの中で直接指導されたと説明。原作者でもある監督がすぐ隣にいるという重圧はあったが「監督が『おもしろい。そういう花道もいるんだなぁ』って。『こうしてほしい』っていうよりも一緒に、先生(井上監督)がイメージする桜木花道に近づいていくような作業ですよね」と共同作業だったと語った。収録後には井上監督から「木村君と一緒に桜木花道を作っていたような感覚になって、とても楽しかったです」とメッセージを送られたことも明かした。

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