会見もテレ東流の衝撃 えっ!?ドラマ発表でマグロ解体ショー「隙あらば何かやります」スベッても
1月に入り、ドラマの制作発表会見が続いている。コロナ禍に突入してからはオンラインでの会見が急増し、制作発表そのものを行わない作品も増えていた。ウィズコロナを実感するとともに、懐かしい雰囲気が戻ってきたと思わされたのがテレビ東京の新春ドラマスペシャル「ホリデイ~江戸の休日」(6日、後7・30)の会見だった。中盤でマグロの解体ショーが行われたのだ。
若き日の徳川家光が魚屋さんで修行するドラマ内容にちなみ、マグロが登場。出演者の里見浩太朗が最初のひと太刀を入れると、職人2人がせっせと解体を始めた。里見も「早く大トロ食べさせてよ!」とノリノリ。その後には里見が主題歌を歌唱するパートもあったのだが、そのさなかも同じ会場内で解体が同時進行される異色の光景が展開された。
会場にはマグロのいい匂いが漂い、終了後には報道陣に計400貫が用意された。同局の関係者に聞くと「『7年ぶりの新春時代劇なので、せっかくならイベント化したいね』という話になり、1月3日の取材なので記者の方におもてなしがしたいと決めました。隙あらば何かやります」と力強い。検温、消毒、マスクなど感染対策を徹底した上での「やったる精神」にテレ東流を感じた。
コロナ禍前の同局の会見は変わり種が多く、当時、担当者は「『スベってもいいから何かやろう』と考えています」と語っていた。主演の上川隆也が記者にイチゴを振る舞った(19年「執事 西園寺の名推理2」)り、担当プロデューサーがスティーブ・ジョブズに扮して作品をプレゼン(18年の「ヘッドハンター」)したり、あの手この手。アイデア勝負で独自の番組を生み出してきた同局のイズムは、会見にも宿っている。
